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届くよ

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われわれは すこしずつ この世での いい所を目指しているのかもしれません
そんなにうまいこと いくもんかい 
そういうこともあるでしょう
でも
なにかひとつ あまりむりなく うまくいったことって
あるような気がするんです
お客さんはどうですか
それが アトリエ作りです
小さいアトリエ そのうち夫の探してきた小屋の一角 借家の窓の大きな
光がいっぱい入るところ(非常に冬は寒かったのですが)物置 屋根裏部屋
長い年月に そうだ アトリエが変るたび ミニ引っ越しをしたものです
それは 楽しい時なので えらい力が出たり 疲れは そのときは
気づかないのです
そこで いろんなあそびや 物作りが生まれるのでした
それは いっけん ぜいたくな特殊な事のように 見えるでしょうが
たしかに 子育てより 家庭の色々な事より 上を行く喜びです

ほんのすぐそばの 手の届く所に手を伸ばし やがて何年かすると
そのつみかさねが いいあんばいになっているような ことだったのです
自分は とおくの 手の届きそうにないことは あまり信じていません
だって 今まででも その途中で 別のハプニングがあったり
気持ちが その理想とはちがってきたりと あてにならないものだからです

思い過ごしという事もありますよ
たとえば
自分は 集めてきた物や ファイルの数々を 子供たちに わや(めちゃくちゃ)にされるんじゃないかと はじめは心配していたのです
ばあば(わたし)のアトリエに入れるのは 自分を律する事のできる子どもに限る なんて どっかでそういう言葉を聞いた事がありますが
親たちの前で 私は 孫どもに言ったものでした
ところが 子どもは 一回そこに入ると なかなかおりてきません
ちいさなおもちゃのつくえやいす いわゆるミニチュワなんか 
よかったんでしょうね
孫たちが帰ったあと そこにいってみると その日のうちに
いろんなところに まるでおもちゃが歩いて行ったかのように
移動していたのです
しかし それは戦いの跡なんかではなく とても平和なのでした
おもちゃたちも この子供たちを歓迎している様子が わかるのでした
私は 人の役に立つ事を あまりしていないような気がするのですが
もし このことが 孫たちの思い出の中に いつまでもありつづけたとしたら それは いいですよね 
《 2020.06.11 Thu  _  ぷれいんぐルーム 》