NEKO美術館 成瀬憲子

ミニ引っ越しの話をしていい？

でね

座布団カバーに入れてたもののはなしを　今日はしますね

いまはむかし　物を際限なくつめこんでいた　頃のこと

日記帳には　日々のことを　つめこむわけですが

ふっと思い付いた　ふっとよぎった言葉　ふっと目の前に現れたもの

それらは　小さくて　なんの仕事にもなりそうにもないけど

たとえば　「お正月」という紙切れ　言葉通り　お正月だったんでしょうね

「カマキラス」　これは怪獣ゴジラ２大決戦カード　私の子供より少しまえにはやったらしいカード　大阪時代に自転車で拾いに行ったときの物です　「マーシャル香」　つまり蚊取り線香の袋　マルの中にナポレオンの

顔が書いてあります　これも古くて　いいです　はい

で

こういうものを　座布団カバーの袋につめていた訳で　半分は捨てることに

なりますね　掃除ということをしているのですから

袋から一枚取り出すたびに　記憶は　ちゃんと　蘇って来るんです

袋と言えば　以前　1年分の新聞の切り抜きを　おおぶろしきに　包んでいました　今は　新聞に目を通すことも少なくなりましたが　そのころは

なにかと気になる所は　はさみで切り取っていましたよ

新聞をまるめてたときもあったなあ　だって　まるめた物を開いてみると

文字があって　何が書いてあるんだ？ってね

で

何が面白くて　こういうことをやるの　ですよね

いい質問です（自分で言うなよ）

あんまり正式には考えたことがなかったですね

きっと　拾ってみることが好きなんでしょうね

きれいにまとめようとしていますが　

お客さん　どうでしょう