- 04
- 02
ひとすくいの
こういう 大変なことに 多くの人々が（わたしも含めてですが）
直面しますと
いったい 何がいちばん大切なんだろう
そう思いませんか
よりよい暮らしを求めて 歩いている時
その思いを つけたしては つけたしていく時
ああ それじゃないんだ
なにもつけないで この世にやって来た
あのときなんだ
思いだけでも もどってみよう もどれるかな
そこまで もどれなければ
ちいさな こどものときに
こんなことを 自分は けっこう 素直に
考えているわけで
突出した表現 闇をつかむ
けっこういろんな絵を描きました
それは まだ 余裕
ほんとうに 身近に そういうことがやってくると
ひとは ちじこまり
ふるえる
それは この世に出て来て はじめてに
なきさけぶ ちいさなあかんぼう
そこから
どうしたのか
やまのように 描いてきた絵
そのなかの ひとすくいの絵は
こどもを 描いたものでした
あんなにいっぱい描いたのに
そして 母が老いて 死に近づいて行く絵も
あーあ
つけたして つけたして やまのように
描いたのに
でも
いま これなのかもしれない
そう思うんです
これは子どものことを描いた絵ではなく
すずめのこと
これが そういうことを
気づかせてくれた訳で
《 2020.04.02 Thu _ わたしでいいですか？ 》