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あしもと
この絵が でてきたとき 何を文章で書こうかなと
考えていました
こういうときは 他のファイルや 書きとめた物を出して
見るようにしているのです
そうしたら １９８６年の日記が出てきました
どんな事が書いてあるのか 見ていきますね
「私は 今頃自分ひとりではどうする事もできない そんなことに
遭遇します それは今回だけではないのです きっと 家族のことや
いろいろ 悩みは大きいです
そういう悩みが ４０代前半まで なかったというわけではありません
しかし どうにか 自分を 思い通りにする事ができたのです
絵をかいたり オブジェをつくったり そうして まわりのことに
無関心を装う時を ずいぶんもつことができました
で どういうわけか それができなくなってきたのです
どうしてでしょう
無関心である自分をとおすことが いい結果をもたらさない場合がある
そう思ったのでしょうか
その空気は従来の自分をまひさせるのです
私は おちこみました
ところが
クールダウンした気持ちは 案外落着いていて ゆっくり指が動いたりして
絵とか 取り組む上で いいのです
それまでは どこまでも可能性を追い求めていた そんな羽がもぎとられるのです
そうしますと
ささやかな事が見えてきます
でっかい事を考えない変わりに 足もとを見るようになります
可能性の大きさよりも 今 こうして ういたり しずんだりする自分を
じっと見つめる私に焦点が あうようになるのです」
＊
この絵は この文とであいました
《 2020.03.05 Thu _ え 》