去年の話だけど
古い油絵の具にさわってみることからはじまる
物置にありながら たまに見る程度 そんな存在
十年越しかな
チューブを押してみると まだやわらかい
大したもんだなあ
ふたをあけてみようとすると あかない
これが古いという事なんだな
しかし
このままにして やがてすてるということ?
そりゃあいかんわ
ふたがだめなら はさみでお尻を切って そこからだそう
つまり 中身に対面しない事には始まらないという訳だ
ぶるーは ぶるーというよりぐんじょういろだな
この色が一杯あるのだから おもいきって 出してみよう
アクリルみたいに すぐにはかわかないでしょう
これが以前 油絵の具を使っている時 じれったかったんだな
ところがどっこい
まあ そのまえに 自分のあまり売れていない えはがきに
この色を ぬってみようか
これ なんてなまえだったっけ? ないふ? へら?
えいや こらさ かべぬり
ないふより筆を使った方がいいよ あのひとだれだっけ
そういわれた事を思い出す
次の日も これを初心者の気分で
初心者じゃん
あれ きのうより油絵の具 ちょっと かたくなってるよ
きみ チューブの外に出ると こうなの?
十年も
そのままでいたのに 外の世界は こうなんだ
初心者 一つ勉強になりました
ということは 外に出したら あぶらえのぐ グンジョウは
さっさとぬらなくては
目指すは ピカソ? んんん ピカソは若い時
マチス じっくりマチスの画集を見よう
マチスが 描いた 教会のステンドグラス
きれいなブルーやなあ
初心者は へたりこんで