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何年経ちましたかねえ
お客さん あなたさまは１９９２年に
どういうことがあったのか
おぼえていますか たったひとつのかけらでもいいのですが
わたしは そうですねぇ ここにペラ本と称して
書いておりますので こういうことがありました
８人家族でした
親２人 私たち夫婦 子ども４人
親は２人 ８０才をこえています
ひとりは夫のお父さん 一人はわたしの母
腰が痛いのは何でやろとか みみがとおくなったとか
これは父
そんなことゆうてもしかたがないのになあ
冷たい視線の 母
親たちが 一致するのは 息子と娘が いつも出歩いて なかなか帰ってこない事
一人づつ行けっちゅうのに
子供らはしゃべりつづけたり むすっとしていたり ともだちをつれてきたり
もう そんなくらしぶりでした
その間も しつっこく 書いたり描いたりしてたんですよ
忙しくなると よけいにそうしたくなって 力が入ったりしてね
孤独でもひとりぼっちでもいいから ひとりでなんかやりたいと 思っていました
この写真は 夕焼け
大きな絵はカットして 何枚にもなりました それがね あんがいカットすると
新鮮なんですよ 小さい片鱗 一枚の大きな絵より うまくみえたりしてね
なんでも おもいきってやってみると すっとしますしね
そこへ まるめた紙が出て来たりして 丸い木の球 お月さまだ
みなさん がらくたはすてましょう そうおっしゃいますがね
画面の上で それらを置いてみると 置いただけの 面白さが出てくるんですよ
Myテーブルひとつあれば そこが遊び場です
えっ 私 あそんでますか そうなんです
まだまだなんかありますけどね
大きな事をやりたいというよりは きりぬいたり なんか小さい事を
やりたかったのかなあ でも小さいのは現物で 写真でだと 大きな空の
夕焼けにだって見えるんですから
遊び道具は いままで集めた物で 十分です
これからは集めるな はいはい
１９９２年から 何年経ちましたかねえ
《 2019.10.02 Wed _ ちまたの芸術論 》