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場所
１９９５・２・２８、私はふっと 助かるんじゃないかと
思いはじめている
母は １９９４年の末に いってしまったんだけど 私は母の死後も
ずっと 書き続けた
じっとすわったまま 書き（おそらく母の事をだろうと思う）
写真を整理したりしていた
なぜか 私は不安で不安で 絶望的
むなしさとか 喜べない気持ち
なんだろう このままいくと おかしくなるんじゃないかと
ちからがでない まわりもじぶんも ゆっくり とろーんとしている
そんななかで もう一人の私がいて たんたんと まわりのことを
なにかしら 書き続けている
孤独だけど 人にもあいたいとも思わない
子供たちがいるんだから しっかりしなくちゃ
どのぐらい そんなところにいたんだろう
これで見ると３カ月ぐらいかな
やっと よく耐えたよ という声を聞いたような気がした
この孤独感やむなしさは なんどかやってきた
そんなとき ペンを とりあえずつかまえていた
これをつかんでいたら
けっこう いいものを 書いているということを
経験から 知っていたのだ
あのどうしょうもない場所というのは
実は そういう場所なのだ
ほこらしい じぶんをさがす旅もいいが
どうしょうもないじぶんの旅も
あとになって いい
《 2019.08.10 Sat _ わたしでいいですか 》