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噂の老体
としより これはいったいどういうことをさすのか
しわがよりあいをする
としより きもちがわかい それは主観と客観の違いもありそうです
としよりは よりあつまるのがとくいか ちらばるのがいいか
ま そんなことを 背後で考えつつ
うちのおじいちゃんは こうだったとか うちのおばあちゃんはああだったとか
いろいろ うわさしているうちに どうやらわたしが うわさされるほうに
まわりかけているということに はたと 気づく今日この頃です
さて この上の話の続きと参りましょうか
共同浴場に行って 鏡の前で はたと気づく事があります
「あれ このスタイルどこかで見た事がある」
「どこだっけ」 「この後姿これも 見覚えがある」
◇ パチン！ そうや
おかあちゃん
こうして打ってみますとなんのことはないのですが
実際 体験してみますと なんか ものすごい発見をしたような気になります
発見したくない方は 風呂の鏡を見ないでくださいね
ということは
私は 噂の老体に 移行しているという訳なのです
内部も 表面だけでなく 移行しております
頭の中に せみをかってみたり 忘れ物が得意になったりします
しんぞうもみえないくせに ふるえるしね
亡くなった兄がね
どうしたってことじゃなくて 老人って そんなもんだよと
おしえてくれました
そうか わかってる人は おどろかないんだな
息はどうするんでしたっけ
《 2019.04.15 Mon _ ペラ本 》