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こころ 夏目漱石

「こころ」 夏目漱石 つづき


 私は月の末に東京に帰った。先生の避暑地を引き上げたのはそれよりずっとまえであった。私は先生と別れる時に、「これからおりおりお宅へ伺ってもよござんすか」と聞いた。先生は簡単にただ「ええいらっしゃい」と言っただけであった。その時分の私は先生とよほど懇意になったつもりでいたので、先生からもう少し濃かな言葉を予期してかかったのである。それでこの物足りないが少し私の自信をいためた。
 私はこういうことかでよく先生から失望させられた。先生はそれに気がついているようでもあり、まったく気がつかないようでもあった。私はまた軽微な失望をくり返しながら、それがために先生から離れて行く気にはなれなかった。むしろそれとは反対で、不安にうごかされるたびに、もっと前に進みたくなった。もっと前に進めば、私の予期するあるものが、いつか目の前に満足に現れてくるだろうと思った。私は若かった。けれどもすべての人間に対して、若い血がこうすなおに働こうとは思わなかった。私はなぜ先生に対してだけ、こんな心持ちが起こるのかわからなかった。それが先生の無くなった今日になって、はじめてわかってきた。先生ははじめから私をきらっていたのではなかったのである。先生が私に示したときどきの素気ない挨拶や冷淡にみえる動作は、私を遠ざけようとする不快の表現ではなかったのである。いたましい先生は、自分に近づこうとする人間に、近づくほどの価値のないものだからよせという警告を与えたのである。人のなつかしみに応じない先生は、ひとを軽蔑するまえに、まず自分を軽蔑していたものとみえる。


ー私は若かった。けれどもすべての人間に対して、若い血がこうすなおに働こうとは思わなかった。私はなぜ先生に対してだけ、こんな心持ちが起こるのかわからなかった。ー
人が どう考えているのか 分らないことがある そんなことを 考えてみました
というのも そんなことを いつも考えていないからなのでしょうか

ーいたましい先生は、自分に近づこうとする人間に、近づくほど価値のないものだからよせという警告を与えたのである。ひとのなつかしみに応じない先生は、ひとを軽蔑するまえに、まず自分を軽蔑していたものとみえるー
なぜ この先生がいたましいのか これからわかってくるのでしょうか
ひとのなつかしみに応じない先生 これ応じていたらどうなるんでしょうね

ーひとを軽蔑するまえに まず自分を軽蔑していたものとみえるー
えっ 

こんな感想なんです
ひとは 一回では わからないんですかね そういえば わからないけど
気にしてませんよね 軽蔑することだって たいがい ひとのことを軽蔑してから
ほんのちょっとそういう自分を軽蔑する

話は変わりますが
風邪をひきました 鼻水が垂れて そのためにチッシュを鼻に詰めています
お客さん いくらばあさんだからって それはないだろうとおっしゃりたいでしょうが
これが 2番目ぐらいに有効な方法ですよ いちいち長方形のちりかみを むだにちーんと 使うなんて ぜいたくだなあ
鼻の穴が大きくなる? それはこれ以上の 顔の景観をくずしたくないですよね
でも 鼻の穴のでかい人は いいひとにみられますし だいいち周りの空気を独り占めしたって言ったって しれてますよ
あとは なにごともなかったように マスクで 景観をかくすことです
しかし 今回の風邪は くしゃみもともないます
マスクの内部で なにがおこってしまっているのか 案外 他人は気にしてないんじゃないですかね

あっさり返事をする人 いますねえ のりぞー


 

 
《 2018.12.21 Fri  _  読書の時間 》