who am ?I

PAGE TOP

  • 09
  • 22

東京物語2 つづき

スキャン3757.jpeg東京物語2 つづき

新宿駅に着くと 桜の花どころじゃなくなった。
さてと娘にもらった道順を描いた用紙を取り出す。案外落ち着いている。
散々心配したからなあ まえもって。
JR山手線内回りね。JRやから切符はまだ使えるはず。
あっ あったあった。
ていねいに書いてあるし しっかりした字やから メガネはいらんわ。
それとも健康に気をつけてるから
目もよくなったんかいな。頭もめずらしくさえてきた。

でも階段を走るのはダメ。息が切れるから。ゴロゴロをエスカレーターに乗せて 自分ものる。これだけでも足がびくっとする。
またお母ちゃんの事を思い出す。
体が残って 足だけエスカレーターにのろうとするから とびのるかんじ。

で 山手線に無事のった。
立っていると 女性がすぐに席を立って ぞうぞと席を譲ってくれた。
「そうか 自分は 58歳の田舎者なんや」
わたしは この席をゆずられたことが とてもうれしかった。
都会に出て いい人がいるという事がうれしいのだ。

ありがとうとお礼をいって ついでに娘がくれた 道順を見せて「目黒」というところは
どのぐらいで着くのか聞いてみた。
わたしよりは一回りは小さい 若い女性だ.
すると彼女は「渋谷の次の次が目黒ですと 教えてくれた。20分ぐらいで って言った
のかな それはよく聞こえなかった。
わたしが信州からでて来たと言うと 桜の花はまだですかとそういう話になった。
そちらは寒いんですか まだ というような話にもなった。
それから 彼女は私より先におりるんだけれども 目黒は渋谷の次の次ですよと
もう一度教えてくれる。
そのやさしいこと

大阪の古道具屋で買った ちょっとレトロな丸いレンズのメガネ
これが けっこういい出会いをもたらしてくれるんだなあ。
それに 今回は母が生前着ていた服を着ている。
きっと レトロばあさんに なってるんやろなあ〜
いや 58ではすまんかもしれんぞー。68ぐらいに見られているのかも。

わたしは 若く見られたいという思いはおわって 可愛いお年寄りちゅうのはどうやろと。
でも やってることは ちぐはぐかもしれんな
声としゃべりかたが わかすぎるやん
えっ わたし 女優みたい 68のばあさんになりきる いけてるかな
若い子も彼女のような人も こんなお年寄りを見るとやさしくなるんや きっと。


ああ きょうはこれまで。つづきは あしたできるかな

ちびまるこちゃん ちいさいあきみつけたを うたう 小学生のとき どきどきぞー


《 2018.09.22 Sat  _  日記(日々) 》