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かもめ

かもめ 太宰治

「Aさんの、あれ読みましたか」
「ええ、雑誌をいただいたので読みました」
「あれはひどいじゃないか」
「そうかなあ。ぼくには面白かったんですが。もっと、ひどい作品だって、たくさんあるんじゃ無いですか?あれを殊更に非難するては無いと思うんですが。どんな、ものでしょう。何せ、僕は、よく知らんので」私の答弁は、狡猾の心から、こんなに煮え切らないのでは無くて、むしろ、卑屈の心から、こんなに、不明瞭になってしまうのである。皆、私より偉いような気がしているし、とにかく誰でも一生懸命、精一ぱいで生きているのが判っているし、私は何も言えなくなるのだ。
「Bさんをしっていますか?」
「ええ、知っています」
「こんど、あのひとに小説を書いていただくことになっていますが」
「ああ、それは、いいですね。Bさんは、とてもいい人です。ぜひ書いてもらいなさい。
きっと、いま素晴らしいのが書けると思います。Bさんには、以前、僕もお世話になったことがあります」お金を借りているのだ。

***

「私の答弁は、狡猾の心から、こんなに煮え切らないのではなくて、むしろ、卑屈の心から、こんなに、不明瞭になってしまうのである。皆、私より偉いような気がしているし、とにかく誰でも一生懸命、精一ぱい生きているのが判っているし、私は何も言えなくなるのだ」

人は 国をあげて 一生懸命があると 自分はだらしがないと おもってしまう。
それって あくびをするにしても こっそりしなくてはと なってしまうわけで
あれ そんなとこ ありますよね
あるある
わたしはわたし あなたもわたし これ こっそりにさせてしまう
わたしはわたし あなたはあなた ふー これで 息がつける
これって 国をあげてやらなくても わたし こどもを どなりつけてるとき
「このぐうたら!」とかいろいろ あるある
勤勉なところがあると また 俗にいう上から目線になってしまう
でも 人がすることを いっしょにやらないと 利己主義とか
けっこう 協調性が無いとか

そうなんだ そんで 反論できないところってあるんだ
《 2018.08.01 Wed  _  1ぺーじ 》