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かもめ

かもめ 大宰治

私は、五年まえに、半狂乱の一時期を持ったことがある。
病気がなおって病院を出たら、私は焼け野原にひとりぽつんと立っていた。何も無いのだ。文字どおり着の身着のままである。在るものは、不思議な借財だけである。かみなりに家を焼かれて瓜の花。そんな古人の句の酸鼻が、胸に焦げつくほどわかるのだ。
私は、人間の資格をさえ、剥奪されていたのである。
 私は、いま、事実を誇張して書いてはいけない。充分に気をつけて書いているのであるから、読者も私を信用していいと思う。れいのひとりよがりの誇張法か、と鼻であしらわれるのが、何より、いやだ。当時、私は、人から全然、相手にされなかった。何を言っても、人は、へんな眼つきをして、私の顔をそっと盗み見て、そうして相手にしないのだ。私についての様々の伝説が、ポンチ画が、さかしげな軽侮(けいぶ)の笑いを以て、それからそれと語り継がれていたようであるが、私は当時は何も知らず、ただ、街頭をうろうろしていた。一年、二年経つうちに、愚鈍の私にも、少しずつ事の真相が、わかって来た。人の噂に依れば、私は完全に狂人であったのである。しかも、生まれたときからの
狂人だったのである。それを知って、私は爾来(じらい)、唖になった。人と逢いたくなくなった。何も言いたくなくなった。何を人から言われても、外面ただ、にこにこわらっていることにしたのである。

***

人の噂に依れば、私は完全に狂人であったのである。しかも生まれたときからの狂人でああったのである」

私は 「かもめ」を大宰治のことだと このときまで 思っていました
くせといえば 私には「本当の話?それ」と聞くくせがあり 本を読むと作者の
自叙伝だと思って読んでいます
で これは 「本当の事?」

「普遍的な事」こういうとりかたもありますよね
人は表面的に普通らしきことをしていれば この人は普通の人だと言います
街頭をふらふらしっていれば 狂人で なにからなにまで そういう人だという事に

しかし「生まれたときからの狂人」とは

話は変わりますが
ツバメの話をききましたよ
はやめに 日本にたどり着いたツバメたちは 2度出産をして(たまごですけど)
ひなにエサを与えて 巣から出て行くそうです
どこで 旅立ちの日までくらすのか それはわからないそうです
ところが その間に ヒナの親が帰ってこなくなったのです
事故にあったのか それはわかりませんが(捜索はしませんので)
それを知った 家主さんは ねこのえさをやわらかくしたりして ひなたちの
口に入れてやるのです
家主は なれない子育てに みぞうちのあたりがいたくなったり 
どこやかしこがいたくなるのでした
お医者さんにもみてもらいます
そうこうしているうちに ひなは無事飛び立って行きました
親を失くしたつばめは はたして みんなといっしょに
行けるのでしょうか 家主さんはそこまで心配したのかしら
わたしは 想像しました
そして 次は どこに行くんですか?

つばめ そういえば もう巣立ちの季節なんですね
虫一匹をとっては ヒナの口に運ぶのかしら まとめて口に入れて
効率を図っているのかしら?(博士よろしく)

何の話でしたっけ?
「かもめ」羽は白色 ええっと このタイトルは なんで「かもめ」なのかな

 
《 2018.07.25 Wed  _  1ぺーじ 》