who am ?I

PAGE TOP

  • 06
  • 20

やーい 

スキャン3641.jpeg

『ミロとの対話』ジョアン・ミロ ジョルジュ・ライヤール 朝吹由紀子訳 美術公論社
昭和53年

この本を読みはじめて わたしは 偶然それと並行して 『アートは資本主義の行方を
予言する』東京画廊の山本豊津さん 『105歳死ねないのも困るのよ』篠田桃紅さん
を読んでいました

ミロの 絵を描くこの本の表紙を見ていますと われわれが出会う絵というものは
美しく 楽しく 元気を与えてくれるものだと感じます
しかし これらの絵は いったいどうやって 画集でも われわれの元に届き
心を潤わしてくれるのでしょう。

まず 画商さんが 作品をみて 世に出そうとします
ほかにも なんらかのかたちで プロの鑑定士さんが 出てきます
それから 出版社が動き出すのでしょうか
コレクターの人たちもいますね
展覧会をひらいて 多くの人の目にも触れます
そうだオークションもありますね
鑑定団だって

しかしわたしたち 絵を見せてもらう側は その絵に出会える楽しみがあります
そのてまえのことは 資本主義だから(よくわかっていませんが)マネーが
関係して来て 大金が動きます

そのどの部分がなくても われわれは ミロに出会えなかったのかもしれません
自分が何億のお金を払えなくても ミロの絵に出会えたのですから
いいですよね

だから 最初は ぶつぶつ ぶぶんをきりとって ぼやいていたわたしも
そういうことなんだとなりました

ミロはその絵を ミロという人物を知りたがって来る人たちに対して
「絵をみてほしい」 といって 多くを語らなかったと書いてあります
それは 生きているうちに有名になったアーチストたちの 
気持ちだったんでしょうね

生前売れなかった画家たちは その悲しさはあるけれども 
まわりにふりまわされることなく 描き続けられたのかも
両方いいことはないですね

お客さん NEKO美術館も 見て下さいよ

 






《 2018.06.20 Wed  _  ちまたの芸術論 》