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日々

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篠田桃紅さんが「103歳になってわかったこと」幻冬社文庫のなかで
こういうことを 云っておられます

誰もやらないときに、やったことが大事

 むかし、私の展覧会でのことです。
 ある人が私に、「墨で線を引けばいいだけだろう。こんなもの
誰だって描けるよ」というので、「それなら、あなたもおやりになったらどうですか」
と応じたことがありました。のちに、「わるかった」と謝ってきましたが、誰かがやったことを自分もすることは、誰にでもできることです。
 しかし、まだ、誰もやらないときに、それをやった、ということが大事です。
 まだ誰もやらないうちにやった人は、それだけの自信を蓄え、自分の責任
でやっています。その結果が、受け入られるか、受け入れられないかはわかりませんが、
なかには、高く評価してくれる人がいるかしれませんし、認めてくれる人がいつか
現れるかもしれません。

わたしは この桃紅さんの話を自分で考えてみることにしました
このかたは 自分で考えなさいということを いっておられて
わたしも 自分で考えてみることがあるからです
上の絵を見て下さい
これは 子供の絵ですが 星の描き方のひとつの方法を知っているようですね
だけど はじめとおわりが ぴたっと一致しなかった
で そうなるのは こまったのですかね 点と点を むすぶと
こうなったのでしょうか
しかし そのことが この絵を魅力的にしてはいませんか?

この絵を 人は 名作だと評価するっていうことは
ないかもしれません きっとないでしょう
それにこのこどもには この絵を見てくれ と評価を仰ぐ 意識は ないでしょう
絵描きは 評価を得るという意識は あって当たり前のことかもしれません
そして 誰よりも先に 表現をする これも そうなのかもしれません
プロの絵描きになる このことは 画商の人や それを買い求める人
いろんな人によって プロの有名な絵描きになるんですね

しかし なかなかの表現は それとは別のところでも
生まれているように思います
この「星」をわたしが この場で 評価しても へのつっぱりにもなりません
(へにつっぱりをすると どんなふうになるのかしら?)
こどもも デビューするには小さすぎるし きまぐれだからね
こんなの誰でも描けるよ おとなやこどもらは 云うかもしれませんね

桃紅さんの
まだ誰もやらないうちにやった人は、それだけの自信を蓄え、
自分の責任でやっています。

ここらへんにくると 自分もがんばろうと つい思ってしまうところ
不思議ですね
この「自分の責任でやっています」 これが わたしにはあるのかしらと
思いつつも









《 2018.06.17 Sun  _  これくしょん 》