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つるん

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きょうは ぺらぽん 「たまごせんせい 感謝です」です。
はじめますね お客さん

たまごせんせいの家は
たまごのなかです
そういうこと以外は ごく 普通の せんせいです
ここをたずねる者は たいがい 生徒です
たまごせんせいのね

せんせいだから
だれかがくると 教えるのです

きょうは きつねさんが きました

「こんにちわ せんせい
ぼく ちょっと せんせいに ご相談したいのですけれど」
きつねさんが ちょっと ゆうつな 顔をして
いいました

「さて なにかな」
たまごせんせいは つるりとした頭に
手をやって
きつねさんの はなしを ききました

「ぼくは 信用されていないんです
この 森の だれからも」
きつねさんは いいました

「さて それは どうしてかな」
たまごせんせいは いいました

「ぼくのおじいさんが
みんなのこと いつも だましてたからだって
みんなが いうんです」
ときつねさん

「ん」
たまごせんせいは しばらくかんがえていました
せんせいは しばらくかんがえたほうが
せんせいらしいのです
「それは ん うわさじゃないのかい」
たまごせんせいは うでくみをしていいました

「そんなことより きみを つれていきたいところが
あるんだよ」
たまごせんせいは てまねきをしました

で きつねさんは たまごせんせいの 
あとに ついていきました

そこは そこそこの はらっぱでした
はらっぱには ゆうやけをみに たくさんの いきものたちが
やってきました

たまごせんせいは きつねさんに そっと耳打ちしました
「チャンス ちゃんすだよ」
たまごせんせいのそばで きつねさんは
「どういうことなんでしょ」 と たまごせんせいにききました
すると たまごせんせいは にこにこして
ふるふるしている きつねさんのかたに やさしくてをやって

「きつねさんはぼくのともだちだ」
と つるんといったのです

ふしぎなことに
きつねさんは その日から
つるんと あかるくなりました

それから きつねさんのまわりには
たぬきさんや うさぎさんが
やってきて

楽しそうに おしゃべりするように なりました

つるん

《 2018.04.20 Fri  _  ペラ本 》