NEKO美術館 成瀬憲子

「どこ？」

夢を見た。

わたしは　どういうわけか　アメリカに行っていて

日系人の人たちに教わりながら　アパートから会社に行く道を

試しに歩いてみたり　ゴミを捨てるところまで　試しに行っている

とかろが　ごみなんか　ダンボールに　いっぱいたまっていて

これが　アメリカなの　と　ゴミの消毒の為のしゅーとやるカン

が並んでるのを　自分は見ている

このゴミをちゃんと捨てるシステムが　稼働していたら　しゅーは

こんなにいらないのに　これが　アメリカなのかと

アメリカの皆様　これは夢の中の出来事などで　おゆるしを

なんでこんな夢を見たのかなあ

上の作品は　ことばをおいてみる　試みです

「そこ」

このことばは　軽そうですけど　方向を表していますしね

なんか　筆で書いたら　やさしくみえて

おばさんが「そこ」とどなったら　かなりつよいですね

話は変わりますが

わたしは　まえから　手首で計れる　血圧計を　ほしがっているんです

血圧計というのはね　計り出すと　けっこう　

「今　喧嘩したから　どれぐらいいってるかな」とか　計ってみたくなるんです

朝と昼と夜　みんな同じではありません

手首で計れる血圧計　を　買いたいと夫せいに言うと　「そんなもん　一台　あれば十分や」と。「そやけど　セーター２枚きて　計ると　エラーが出るやん。手首やと　それがないやん」と言い返すと「おまえはなあ　血圧計を鼻の穴にさしたり　耳にさしたり　おかしいやないか。おまえはめがねでも　いっぱいもちたがるからなあ」「あれは　フリマでやすかったから　気分転換サングラスやねんかー」

さんざんやりあったあと　「誕生日にプレゼントしたるわ」と。「誕生日まで待てへんわ」というと「まだそこまでは生きてるやろ」と。

で　フトンに入ってからも　「あのな　かってにかわんとってや　私の理想の血圧計じゃないといかんのやから」といってから　眠りに入ったのです。

でも　なんだか　ほしくなくなって　「やっぱりやめとく」といったのでした。

「わたしは　血圧計が好きやねん」と言った時は　われながら　おかしくて笑いをおさえました。