NEKO美術館 成瀬憲子

「ドア」　NEKO美術館発

P社員：「プレイルーム社は　いろんなものを　ご紹介申し上げています」

お客：ー今回は　どういう時販生活　を読まなきゃならないんだい？

「お客さん　この広告紙をごらんになったら　読まなかったことを

後悔されることまちがいなしです」

ーなになに　「ドアに手を挟まれたことは　ありますか？」なにこれ

「まっ　この矛盾した　宣伝入り口でもって　そのカタログを　ぱたんと

しめることはできますか？」

ーそう言う手口　

「我がプレイルーム社では　あしたは　『起きてみればきっといいことが待っている』を

モットーに　この話の続きは　またあした　というわけです」

ーきみ　きみのような気まぐれ社が　『つづく』という保証があるのかね

「はい　そのあいまいさが　不安定で　『つづけてほしい』となるんじゃないでしょうか」

ーごほごほ　きみのかぜは　まわりを『風邪ひき天国』に引きずり込むんじゃないのかい？

「はい　ごほごほごほのごほ　お客さん　それをいうなら　『風邪ひきありじごくでしょう』ごほごほごほ　お客さん　チッシュチッシュ　おねがいしまーす」

つづく