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2017年から2018年にひょいっとね

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「新しい年明け」 NEKO美術館発 2018 1

よく 思うものです
ち変なことは まえの年でおしまいにして
新しい年は さわやかに あたらしく きもちよく いきたいな と
たった一歩 足を踏み入れるだけで そんなことを思うなんて
実は そうはならないことのほうも ありますよね

夫セイは 風邪で しんどそう
息子は 自分を責め続けて かおやあたまをぼこぼこなぐってる
もうこんな 幕開けなんて

夫セイは 咳と鼻声で ぐちゃ〜顔で 息子に 言ってる
「その相手の子に ゆっくりはなしてみたら 今の様子を」
「そんなこと おれこわいんだよう」
で けっきょく はなしてみることにした 本人

こういうことって いろんな内容があると思うんですが
ありませんか?
わたしは 「むりだろうなあ」と思いました

で息子の ながいながいはなしが はじまりました
彼はいいとしですが だからこういうことは 別の部屋に行って
話すものですが
わたしたちは もうそういうことは なんでもありになっているのです
一般論など あってなきがごとくなんです
ぼそぼそと 蚊の鳴くような声で 話は始まりました
夫セイは 咳が おそってくるかのように ごほごほ
わたしは じつは この話を聞いてましたよ

ちょっとしたことがきっかけで 彼の場合 調子がわるくなること
相手に伝えようとしたことが 滑ってうまくいえなかったこと
どういう症状になったか とか

で わたしは 彼が こんななさけないことを ちいさなこえで
いえるなんて 弱味を(漢字合ってますか)相手にみせれるなんて
なんか うらやましいな
相手も 聞いててくれてるみたいで 
これ話さなかったら息子は
 さらに自分をぼこぼこにしてたんじゃないかと

それでも ここにいたるまでが 大変だったンすよー

夫セイの咳は 電話に聞こえるほどのもんで
相手は なんてところで 電話してるんだろうと 思ったでしょうね

ところで わたしは 咳子(これいいですね)でならしてたんですけど
いまのところ 出ていないんです
「何の薬も効かんわー」というので あきらめかけたところから
咳も ひいていったような 

大変なことが2つ以上になると わたしは 低い声で
「絶望的」って言うんです
でも 考えてみれば 毎年 期待するほど きらきらした新年では
ないんだなー
で「絶望的」もそのうちおさまるんだなあ

《 2018.01.07 Sun  _  エッセー 》