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とりあえず風呂だ

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「とりあえず 風呂だ」と 言った人 NEKO美術館発 2018 1

「とりあえず 風呂だ」なんてこと 言う人
それは あなたです?
わたしは 砂漠なんかで砂だらけになったら 言うかも
こえつぼに こんなの 今はないか おちても 言うかも

作家の五木寛之さんは(漢字合ってますか)風呂にはあまり興味がないらしいですね
どっかで読んだことがあります

わたしは 風呂から すぐ出てくるそうです
ゆっくり入る習慣がないのです
カラスの行水より はやいかも
「この人はね きょうはわきのした あすは と決めているらしいですよ」
夫セイがそういうくらい
若い頃からそうなの と聞かれれば そうでもなさそうです
 
小さな子どもの頃は 五右衛門風呂でした
あれ 鉄で出来てるんですよね
せなかがくっついたら「あちち!」となったのかなあ
そういう記憶はないんです
底の丸い板にのると 足の裏は大丈夫
親といっしょにのると どんでんがえしはありません

せっけんはワセリン あれは個体ではありませんでしたが

思い出はしぼりだしておかないと やがて消えてしまうかも
父とはいると それは小さなころですが あらってもらうより
たおるでふうせんつくったり 「おとうちゃんのおっぱいちっちゃいねえ」
そんなこんなで 幼稚園の連絡帳には 「お風呂で 首とか洗ってあげて下さい」
などと 書かれたそうです

父の作ったお風呂には 五右衛門風呂のほかに水槽があって
それは井戸水で お風呂があつい時は その水でうめるのです
その中に 糸のような虫がいたりして じーっとながめたり
父作のでこぼこのタイル模様や かがみや 天井までデコレーションがあって
それを 見ていることもありました
とにかく 工夫が凝らされてあるのです
ガウディのグエル公園のミニチュア版

風呂のお湯は 明くる朝 洗濯に使えるように 洗濯場が
これまた 変わったタイルで作ってありました
父はこういうことを いつも考えていたんでしょうね

でも わたしは 風呂の残り湯を洗濯に使うのは いやでしたね
10代では 
洗濯機は 洗濯機の部屋が 車がついていて いちいちそこから
出して ホースや コードを延長コードでつないで
で けっして便利な物ではなく 母は残り湯型の人でしたね

父作は 「めんどくせえ」のでした
しかし あれですね そこが いまとなってはなつかしく
あんな洗濯場 使いたい そう思います

父は決して遊び場を作るつもりではなかったのでしょうが
あの工夫は アートの世界では 遊び場です
水の簡単には出ない 入り口の水道 洗面台
庭のど真ん中にある 水のない池
でこぼこの 水晶やビー玉の入った壁

思い出を 描き写してみるだけで これは名作模写じゃない?
いつも なにを描けばいいかなあ なんて思ってたけど
記憶が消えないうちに

あっ 何の話でしたっけ

《 2018.01.05 Fri  _  思い出 》