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ヲカムラ刊
「本手画二夢」帳習練ンヨィレク 岡村書店 大正十二年
夢路のこの練習長を買ったのは 何年か前のことです
この犬はまだある程度 印刷が出ていますが 馬などは
あんまり出ていません。おもしろいのは ロバはいいのですが
らまがあったりします。さかなもいろいろあります。
夢路が描いたのを手本にして こういう絵を描くのでしょうか
クレヨンでね。だとすると 子ども用でしょうか
夢路の絵は 特徴があります
駱駝の足はこんなに大きかったかなあ
マンモスの骨もあります
その線が なんともいえずやわらかく安定感があるのです
ゆっくり描いているなあと思わせるので きっとそうなのでしょう
定価は四十五銭
大正時代
ここのおじさんは かなり高齢にお見受けしましたが
とってもおしゃれで レトロな感じでした
本屋さんをしてたんだけど 東京の空襲がはげしくなって
長野に本をおくって それいらいの古本屋さんなんだそうです
叔父さんの歴史は 立ち話では とても聞き切れないのでした
この練習長は 高価ではありませんでした
復刻版だったら もうちょっと線がはっきりでているでしょう
そんな話はしませんでした
おじさんは 夢路の絵にでてきそうでしたよ
《 2017.12.21 Thu _ これくしょん 》