who am ?I

PAGE TOP

  • 12
  • 15

ヘンリー八世

「ヘンリー八世」シェイクスピア 坪内逍遥訳 中央公論社

「この本を あいつはいったい 読み続けているのだろうか?」
そう皆さんは思われたでしょうか。実は たまにひゅーっと 人差し指で
触れてみるだけではありました。ウルジー クロムエル わたしが 呼んだ所は
ウルジーの失脚寸前のいかにも人生を語る場面でしたね。

それから少し 間が空きます。その間が結構なものでしたよ。
イギリスの歴史や 王たち スコットランドの話など いろんな情報が
自分の所にやって来てくれまして 興味がわいてくるのでした。
ヘンリー八世の話にしろ シェイクスピアは演劇の世界で 観衆をわかせたのです。
日本では 歌舞伎でしょうか。

で きょうはヘンリー八世の王妃キャサリンの 王の前での悲痛な叫びとも言える
「なぜ あなたに 全てを捧げて来たわたしなのに このような惨い仕打ちをされなければならないのですか」というところでした。
王は 自分の所に男の子が生まれないのは 神の何かがそうさせている という欺瞞が
つぎの アン・ブーリンというキャサリン王妃の待女に向かわせてしまったという王の
弁明。表向きは アン・ブーリンが若くて美人だからとは言わずに このキャサリンに男の子が生まれないからだと。アン・ブーリンはこの王の申し入れを 「やったー」と手放しで喜んだのか?
それがそうではないようなのですね。
彼女はこのことをとても悲しんでいる風に そばにいる老女に言います。キャサリン王妃に同情しその苦しみを痛いほど感じています。と今読んだ限りではそう描いてある風なのですが この劇は油断もすきも無いのです。よく読み込まないと だれが本当の事を言っているのか わからないのです。
えっわたしだけですか?
ヘンリー八世をめぐって 家来たち 司教 がいろんなことを言います。
王の悪口を公然と言える者はいません。キャサリン王妃はそれでも たたかいましたね。
じつはヘンリー八世は駒の軸のようなもので くるくるまわしているのはだれか そのうずのなかで まわりのものの姿がある。王妃は跡継ぎを産む為にだけいるのか?
しかしヘンリー八世が死んでしまうと エリザベス一世が 女性だけれども君臨する事になるのでしたか?
キャサリン王妃はきっとストレスで病死したのかも。アン・ブーリンはまたもや男の子を授からなかったんでしたっけ?そして殺されてしまいますね。

「ヘンリー八世」を読むとそれまで 現エリザベス女王をとりまく王族の人たちの事しか知りませんでしたが。 
そのほかの事が わかってくるのです。
勉強をしなかった分だけ 新鮮です。
エリザベス一世の事を描いた映画を見ても ちょっとちがいますね。
《 2017.12.15 Fri  _  1ぺーじ 》