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ヘンリ八世

王妃だったキャサリンの嘆き

シェイクスピア「ヘンリ八世」の続きですよー。
私が5冊のシェイクスピアの本を もらったばかりに しかし この私がシェイクスピアの「ヘンリ八世」を68歳にして 読もうとしているなんて 自分で驚いています。 
今回は 「ヘンリ八世」を読んでいるつもりが 「リチャード二世」の真ん中辺りをよんでおりました。表紙が同じなので つい間違えてしまったというわけです。全く話しはちがいます。
しかし このわけのわからん行為が 「ヘンリ八世」をグンとわかりやすくさせました。
どうしてかって?どうしてなんでしょうね。
キャサリンさんは47歳にて ヘンリ八世から 離婚させられようとしています。
そのときに キャサリンさんは 嘆くのです。ヘンリ八世のお妃であったころの家来
ウルジに
「このような哀れな私には 自分の気持ちをわかってくれる友達は イギリスには一人もいない。あのとき このイギリスに 嫁入りなどしなかったらよかった。
スペインにしか 心をわかってもらえるものはいない。」
するとウルジは 「そんなことを申されては よけいに自分をおとしめることになります」そういいますが キャサリンさんの嘆きはおさまりません。
ここでは ウルジーともうひとりキャムペーヤスというのが説得役のように登場しますが
これは「教政顧問」という仕事です。
「あんまり 王に盾を突くようなことをおっしゃては ますます王を怒らせてしまいます」と二人は彼女に言います。ヘンリ八世は反抗されれば怖ろしいあらしのようにお怒りになりますよ」と。
キャサリンさんはこの二人の忠告を受け入れようとします。

ウルジーは王の最も信頼している家来ですが 王はとにかくキャサリンさんの侍嬪(皇后
妃 夫人につぐもの)アン・ブリンのつぼねにくびったけなので ウルジーのことを
けむたがっているのです。
ウルジーは王に気に入られて 上のくらいにいたのですが そのことをヨシとしない周りの連中たちに その権力の座から彼を引きずり下ろしたいと 企んでいる者たちがおります。ノーフ サリー 内大臣 サッフ です。
教政顧問の密書が これがさきほどのキャサリンさんの事情を書いた 救済をもとめる書状なんでしょうか。 それが発覚するのです。
すでに王はアン・ブリンと結婚してしまっていますから キャサリンさんの死後(病人とありますが これは王によって病人にさせられたのかは まだ読めていないんだな)ウルジをも王は亡きものにしようと企んでいるらしいと 連中は話しています。
しかし ウルジーとクロムエルは 「アン・ブリンが美人だというだけで王妃になるなんてもってのほか フランス王の令妹アレンソンと結婚されるべきだと」言います。
えっどっちにしても もうキャサリンさんは あきらめているのではないですか。

読み進んでいきますと この密書というのは キャサリンさんのこともあったかもしれませんが ウルジが法王になるために 周りに報酬する都合上の財産ぜんぶの記録が入っていたのですよ。

後半だんだんスムーズに読めるようになってきました。
法王になろうとするウルジ。 王や元お妃であるキャサリンさんに見せる態度の落差はなんじゃらほい? ではありますがやがて わかってくるにちがいありません。
そして アン・ブリンという今度の王妃は どのような女性だったのか これも知りたいところです。

このキャサリンさんの娘がどなたでしたっけ? それもやがてわかってくるにちがいありません。「エリザベス一世」後に女王になる人は? おもしろくなってきたのは 私だけかなあ

《 2017.11.16 Thu  _   》