NEKO美術館 成瀬憲子

「生きるとは自分の物語を作ること」考える　新潮社　２００８

河合隼雄　小川洋子　対談　つづき

小川　強くもなければいけないし、弱さもわからなくてはいけないし。

河合　根本的には、やっぱりすごく強くないと駄目ですね。

小川　そうですよね。そうじゃないと共倒れになっちゃう。

河合　そうそう。絶対共倒れにならないようにねしないとね。

小川　家の主人に「もう駄目だ。もう書けない」ってつい愚痴を言うと、「じゃあ続きは編集者に書いてもらえば」って途端に降りちゃうんですよ（笑）。励ましもしない。

河合　いや、それは賢いですよ。「あんな奴に書かせてたまるか」て思って、パッと書けるようになるんじゃないですか（笑）。

小川　自分は井戸の底まで落ちているようなのに、主人は抜け道からなんだかスーッといなくなっちゃう。だけどそこに抜け道があるんだなっていうことを、わかってまた降りて行けるというのは、あるのかなと思うんですけど。

河合　そうですよ。だからいろんな答えがあるんです。

＊＊＊

「ぬけみち」があることに気づく

ほっておかれたり　人に頼んで逃げ出そうかと考えているうちに　

行き詰まってた道が　他のところで見つかるんですかね。

いろんな考えがあるんです　か

＊

ぬけみち・のりこです。

きのう　かまきりの　戸登り（？）をじっと見ていた私ですが

その日の夕方には　その場所にはいませんでした

「ここではない」はたと気づいたんでしょうか

気づく？

くるくるっと　小さなハート型のかおを動かして　警戒しているようでした

こんな人いてたら　こわいなあ

あ　そうそう　命がけの未来にむかってるんですよね　かまきりは

で　そうそう　昔をほりおこしているんでしたね　私は