「生きるとは自分の物語を作ること」考える 新潮社 2008
河合隼雄 小川洋子 対談 つづき
河合 三次元の世界、いや異次元に行かないと、両方は出て来ないです。
小川 あるいは一緒にはなれないけど、橋を架けるとか、虹を架けるとか。
河合 ぼくの言い方だと、それが「個性」です。「その矛盾を私はこう生きました」というところに、個性が光るんじゃないかと思っているんです。
小川 矛盾との折り合いのつけ方にこそ、その人の個性が発揮される。
河合 そしてその時には、自然科学じゃなくて、物語だとしか言いようがない。
小川 そこで個人を支えるのが物語なんですね。
河合 ええ。自然科学の成果はたとえば数式になったりして、みんなに通用するように圴一に供給できる。そして、それで個が生きるから、物語になるんだっていうのが、僕の考え方です。
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両方とはなにとなにでしたっけ?
これじゃあ 皆様に申し訳ないですね。そうだ曖昧と厳密さでしたね。この二つに橋を架けるのがいいんだそうですね。
「その矛盾をこう生きました」これが「個性」なんだそうですね。
島国日本で その厳密さを持つ人たちにあまり出会わないまま来ている だから たぶん
「その矛盾をこう生きました」が 自分は言えないような気がします。でもそんなに違う人たちと 自分ならうまくつきあっていけないやろなぁ(自慢してる場合じゃないよ)。
個が生きる まだよくわかりません。みなさんはどうですか。
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さて のりこは 最近 チッシュ一枚で どこやかし ふく経験を やってるんです。
出発はトイレからです。いえね そこでつかったペーパーを 使ってやってるんじゃありませんから あしからず。 そうしましたらね トイレにいくたび 埃に出会うんです。
何年目の埃かしら。 でその一枚が その仕事ぶりを見せてくれると なんか充実感を感じるんですね。まるでね ちいさな亀が おそうじしてるみたいなんです。
そのトイレの写真です。