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生きることは

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「生きるとは自分の物語を作ること」 考える 新潮社 2008

河合隼雄 小川洋子 対談 つづき

河合 そうでしょ。だから昔のように「エイヤーッ」てやったほうがよっぽど面白い(笑)。
小川 お見合いとかの制度も、まんざら不条理なわけではありませんね。
河合 面白いですよ。僕のとこに相談に来る方の中で、三対三でお見合いをしたんです。その結果実に、うまい相手を選んでるんです。
 うまいというのは、一見悪いことのようにも見えるんです。性格が全く反対やとか、趣味が全然違うとか、結婚してうまくいくためには悪い事に思える。ところが、実はものすごくええことなんです。その人の成長という点から見たら「ええ人選んでいるなあ」と。
小川 あまりにも「個」にばっかり執着していると、何か行き詰まってしまうんですね。
河合 そう。「個」というものは、実は無限な広がりを持っているのに、人間は自分の知っている範囲内で個に執着するからね。私はこういう人間やからこうだとか、あれが欲しいとか。「個」というのは、本当はそんな単純なものじゃないのに、そんなところを基にして、限定された中で合理的に考えるからろくなことがないです。前提が間違っているんですから(笑)。
小川 何か大きな流れの中の一部として、自分を捉えるような見方が足りないんですね。

***

そうなんですか。
いろいろな こと お見合いでも前提条件考えますよね。恋愛は考えないの?そうでもないですよね。ただ しばらくしてから 性格の不一致などについて考えるんじゃないですか? 「迷いは考える事から始まる」っていいませんでしたっけ。「ぐるぐるまわってひとまわりしても 決まらない」
おじいさんおばあさんになってから考える人もいるでしょうね。
どっちにしても あせってきますと 「えいやー」と後ろを押される気分だとか
むこうが言ってくれたからとか そんな単純な事でいいんやろかと 思いますけどね。
何十年もして 「相手と自分は まるっきり違ってたんや 性格も そのほかいろいろのことも」 そう思ったことです。
「個」というのはそんな単純なものじゃないんですか。
ねこでも かまきりでも 肝心な事は しゃべらないですね。ま もともとネコ語がわかるわけじゃないですから なんともいえませんが。
かまきりなんて だまってそこにいて これからの予定をしゃべるわけではなく ねえ。


のりこ・やれやれは きょうはね 手に触れたのが 林の写真。
この写真を見ながら 他のところに目をやります よくあるんです。

「一転二転して三転目に 笑いがおこる」
こんな 切れ端が ここにあります。カンカンに入ってるんです。
私は切れ端が好きで その日占いみたいで ね ペンでとても素直そうな自分の字です。
私は友達の字を真似たり 夫セイの字を真似たり 兄の達筆を真似たり よくそういうことをしましたね。
そうか 自分は時として「個」ではないのかもしれない なんちゃってね
みなさんはどうですか


《 2017.08.29 Tue  _  写真, 1ぺーじ 》