「生きることは自分の物語を作ること」考える 新潮社 2008
河合隼雄 小川洋子 対談 つづき
河合 ところが「今日はあまり話できんかったけど来週来る?」と言ったら、ニコーッとして「はい」と言うんですよ。ヘェー、これで来週来るのか、って思いました。その後母親から電話が掛かってきました。そういう子やからいつも憂鬱な顔をしとったのに、ちょっと明るい顔して帰って来た。「高校生の気持ちをあそこまで理解する人はいない」とお母さんに言うたそうです。すごいでしょ。それも言葉でうまく表現ができないから、そういう言い方になったわけです。だって僕は彼のことを何も理解してない。正確に言うなら、「あそこまで高校生の気持ちを大事にする人はいない」っていうことでしょうね。ものすごく大事にして、変な物を付け加えないように、変に触らないように、ただそこにいるようにってやったら、それは彼はきちんと感じ取ってるんです。
小川 彼にとっては、言葉よりも沈黙の方が心地よいものだったんですね。その沈黙の中でじっと心をとぎすまして、目の前の先生がどれくらい信用できる人か、見極めようとしていたのかもしれません。
河合 それでいろいろ話し出した時に、「三年分ぐらい話しました」と言うてました(笑)。面白いでしょ。こっちも嬉しいでしょ。でもなかなかそう出来ない人はいます。
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「高校生の気持ちをあそこまで理解している人はいない」
「あそこまで高校生の気持ちを大事にする人はいない」
ものすごく大事にして、変な物を付け加えないように、変に触らないように、ただそこにいるようにってやったら、それは彼はきちんと感じ取っているんです。
いやーはやー おそれいります。
家の中で しかし これは できんかもしれません。できてる親子もいるんかなぁ。
「こんな親信用できんわー」というところで 河合先生の所に行って「この先生は信用できるなぁ」と何回か通って ということになるのかも。(簡単に片づけるなよ)
「彼にとっては、言葉よりも沈黙の方が心地よいものだったんですね」
なるほど そういうことなんや
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ぼーっと反省してたら
あのー わかりますか。庭の哲学者 おりましてん。
「かまきり」 ちいさいちさいときから どこでこんなに大きくなえたのかなあ
透明な感じで 若者でしょうね
玄関の戸にいる かたつむりは 少し移動しました
「がんばってるなあ」と声をかけます
このかまきりのいる よもぎは ここの中で一番背高のっぽじゃないですかね
そこを選んだ かまきりなのかな
翌日になったら いませんでした
あれは やっぱり鳩の巣かなぁ
どうやったら わかるのかなぁ