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生きるとは

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「生きるとは物語を作ること」 考える 新潮社 2008

河合隼雄 小川洋子 対談 つづき

箱庭を作る

河合 もう恐ろしいぐらい出ます。言葉の方が一般的にはごまかし可能ですよ。
相当嫌な人にでも「お会いできて嬉しいです」ぐらい言えますもんね。そやけど顔は変わらん(笑)。「いやぁ、もう結構です」って言っても、手が前にピューッと出てきたりね(笑)。そういうことと同じで、作ったものの方がきちんと出ます。ところが普通の人はごまかしで作れるんです。社会人とはそういうものでしょ。ごまかさなければ生きていかれへんのですから。
小川 かっちりした自分なりの理論とか道徳心とかで自分を守っている人。
河合 ペルソナをもって生きている人ですね。ところがそういう普通の人でも、箱の輪を作っているうちに思わず破ってしまう時があるんですね。だから、箱庭を、それこそ小川さんとか、作家の人に作ってもらったらどうかって言われたことがあります。
小川 どうなるんですか、作家が作ると。
河合 僕は絶対やめて下さいってって言ったの。僕と本当に人間関係が出来て、本気で「よし、やろう」と思われたら、ものすごく出てきますよ。だけど、「出版社に頼まれたし」なんていうきっかけで作られたりしたら意味ないです。
 面白かったのは、画家の安野光雅さんが箱庭を見せてって来られたんです。僕は作られたら大変だから「安野さん、作らんときや」って言うたんです。「作りません、作りません」て言いながら安野さんは砂に触っていったんですが、見

てたらその世界にスーッと入っていくのがわかった。「あっ、入ってきた」と思いました。砂をなでたり、ちょっとあげたり、夢中になっている。作らないけれど、その世界に入っている。それが二十分以上続く。すごいなあと思いました。どうしたろうかなぁと思ってたら、フッと気がついてやめられましたけども。

***

「あっ、入ってきた」
なんだか ぞくぞくとしてきますねえ
これはやってみないと わからないでしょうね
きっと自分が想像していることと ちがうんでしょうね
安野光雅さんがフッと気づかずにそのまま入っていかれたら どうなるんでしょうね。


深海魚のりこですが 深海に生きている生きものたちは どうやったら めし にありつけるか どうやったら くわれないようににげれるか かくれるか
その思いは 顔に表れ 目に表れ 体に表れていますね。
人間という高等動物は(漢字合ってますか?)奥の方に考えが潜んでいたりするんですね。 ごまかすとか 表現するとか にげる術などを 持たないままの人間は わかりにくい。
それを 表に出しはじめると 人は どうなるんでしょう

これは ずっとまえに どなたからかいただいた織物です。フリマかもしれませんね。そのうえにごちゃごちゃはりつけたのは わたしです
で今日は それが深海クラゲ。コロコロと変わりますよわたしは。でそれを許している自分は 進化の過程では 後退じゃないのかもしれない 

いずれまた
《 2017.08.07 Mon  _  1ぺーじ 》