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ノートのはなしから

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備忘録ってなに? NEKO美術館発

これは祖父(栃尾廉)のノートです
父の父親です。
父が明治41年生まれですから 祖父は何年生まれ?
もう わかりません。

私が生まれる4年前に 終戦の年に終戦を知らずに亡くなっています。

「忘れたときのための用意に 要点を書きとめておくノート
メモ、忘備録(似てますね備忘録)

祖父のことをどれだけ知ってるかなあ

祖母と恋愛結婚(望んで嫁にもらった)しました
私のあかちゃんのときに死んだ姉(孫)のことを
「かわいい いとちゃんですなあ」と言ったそうです
祖父は末っ子です その父母のことは さらにわかりません
おひなさんのような 顔だったそうです
村長をしたことがあるそうです
その当時 村長さんは報酬がなかったそうです
でも持ち出しは 多く 借金が残りました
祖父はみんなで 村人が 鍋や釜を洗える 棚池を創ったそうです
墓地を山すそにつくり 火葬をしたそうです
老後は息子夫婦のために 夫婦で神戸に出ます
そして孫たちを 神戸の長田神社におんぶしたりして連れて行きました
鳩ぽっぽ神社とよんでいたそうです
祖父母は 神戸で孫4人のときもありました(子守りは大変だったでしょう)
戦争に勝つと信じていました

戦争がはげしくなって 夫婦で また田舎に帰ってきました
孫たちは3人になっていました
二人が学童疎開
もう一人は 美保関にあづけられました

田舎では 祖父の服には虱がおり(これは多くの人がそうでした)祖母は病気でした
祖母は祖父の一カ月前に亡くなりました
戦争が終わる前でした

これぐらいです。
わたしは5人きょうだいですが いまわたしと一番上の兄がいます。
その兄は祖父と手をつなぎ ほおずりをしてもらい おんぶもしてもらって
鳩ぽっぽの歌を 背中で聞いたのかもしれません



《 2017.07.04 Tue  _  エッセー 》