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けったいなアメリカ人

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「けったいなアメリカ人」米谷ふみ子著 集英社

ミラー、メイラー対談傍聴記 つづき

メイラー 「ええ。でも他にもっと面白いと思われるのがあるんですがね」
ミラー 「一回読もうとしたことがあるんですわ。黒人でここへ来る看護士がな、朝食を作ったり、身の回りの世話をしに来るのがいますんやが、その男が、あんたの本、あの何とかいう女も人のことを書いた、マリリン・モンローちゅう人やったか、その人のことを書いた本をもって来てたんですわ。そやから読みはじめたんやがね。それから、もう一回、何ちゅう題やったか、『君自身のための広告』?」
メイラー 「『僕自身のための広告』」
ミラー 「そやそや。あいつを読もうとしたことがありましたがな。読み果せんかったな」
メイラー 「じゃ、僕の方が貴方の本に関しては、運が良かった言えるでしょうね」
ミラー 「ノーマン許して下さいよ。ちょっと言いたいことがあるんやがね。君のもんは、土台むずかしいと思いましたんや。ややこしいて。もうちょっと簡単な文章で書けまへんのか。そうしょうとは努力はしてはるんでしょ?」
メイラー 「ええ」
  と困惑げに頷く。
ミラー 「きっとそうしょうと踠き(もがき)はったんでしょうがな」

***

「ノーマン許して下さいよ。ちょっと言いたいことがあるんやがね。君のもんは、土台むずかしいと思いましたんや。ややこしいて。もうちょっと簡単あ文章で書けまへんのか。そうしょうとは努力してはるんでしょ?」

ミラーはノーマンにこういい ノーマンは困惑げに頷く。

完全にミラーじいさんのペースにはまりましたなあ。こんな評論してみたいなあ。
「ノーマン許して下さいよ」こう言ってからね。


しかし ミラーさんもノーマンさんも ここらへんで休憩。
ノリコ・リーの部屋へようこそ。
ま なんの話? といったところです。
まねきねこが背中を見せますと はっきりしてきます。「お金が入りますように」
とうめいな 少女はどこでしょう。
せをむけて ひとりごこち 「だれか声かけたげて〜」


《 2017.06.22 Thu  _  1ぺーじ 》