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いえね
都会暮らし １９９８ NEKO美術館発
バナナチップは なんだか都会暮らし 長そうだな
さくさくしててな
ひさしぶりに 暑い田舎に 帰って来たらしいな
わしら田舎バナナに 用事があるらしいけど
なんだろ
バナナチップのおじいさんが 田舎バナナのじっさんと
ひさしぶり会うらしいな
１００年は会ってないらしいよ
どんだけ バナナは 長生きなんよ
くわしくは わからん
まず 「よー」でしょう
再会だからね
それから？
「１００年ぶりだなぁ」
バナナチップをつまみながらかい？
「チップはぱさぽりで まずいなぁ」
ー「都会じゃあ 食ってるよ」
「ほれ とれたて」
ー「あまくねえなあ」
「もぐもぐ」
どういう展開でしたっけ？
それから？
「また田舎にも 帰ってこいよー」
ー「なつかしくて いい空気だなぁ」
「うらやましいか」
ー「まあな」
「バナナチップほどあまくはねえぞ」
＊＊＊
ペラ本 のってるときは バナナを見れば バナナの話を
とにかく いつも「練習」なんでしたよ
「簡単なところからウオーミングアップ」なんてことつぶやきながらね
で とうとう「練習 ウオーミングアップ」本をいっぱいつくって
ペラ本入りのリュック背負って 原宿辺りで よっこらしょとすわりこんで
ならべて 売ってみたいとまで 思ったんです
世界でも いけるかもとか
わたしの妄想はそこらへんまで いつもひろがるんですよ
ところが いつのまにか その情熱はうすれ せんこー花火のように ぽとりと
まあ いまにはじまったことではないんですが
この話は なんの話？ ま 「練習 ウオーミングアップ」
みなさん なにかをはじめるときの ハードルの高さは
このようにして とりあえず はじめてみる 手がかりになりはしませんか？
《 2017.04.29 Sat _ ペラ本 》