「ナマリの兵隊」文 ハンス・アンデルセン
魚は、あっちにはしり、こっちへはしりして、ひどくあばれたかとおもうと、しまいに、じっと動かなくなってしまいました。
やがて、ひとすじの光が、、さしこんだようでした。それから、ぱっと、あかるくなって、だれかが、こうさけびました。
「まあ、ナマリの兵隊だわ!」
ーつまり、この魚は、人につかまって、市場に売られ、お客に買われて、このだいどころへ、つれてこられたのです。市場に売られ、お客に買われて、このだいどころへ、つれてこられたのです。そして、女中が、大きなほうちょうで、おなかを、たちわったのでした。女中は、おやゆびと人さしゆびで、ナマリの兵隊をつまんで、広間へもっていきました。すると、みんなが、魚のおなかにはいって、ほうぼう、旅をしてまわった、このすばらしい人を見たがりました。けれども、ナマリの兵隊は、ちっとも、えらぶったりはしませんでした。
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「すると、みんなが、魚のおなかにはいって、ほうぼう、旅をしてまわった、このすばらしい人を見たがりました。けれども、ナマリの兵隊は、ちっとも、えらぶったりはしませんでした。」
魚のおなかからから出てきた ナマリの兵隊 やっぱりすばらしいひとにみえますよね。