母の日記 昭和34年
今ね わたしはものの整理を しているんです
何年振りですかねえ
これは母の日記の1ページです
毎日 とっても短い日記ですけど なんかはじめて読んでみて
いいんですね これが
母は わたしからみたら 丈夫でどんなことがあっても たおれない
そんな人だとずっと思っていました
ところが 日記をたどっていきますと
頭痛がした日 暗い気分の日 腹の立った日 あるんですね
で 次の日になると 別のことが書いてあります
畑に出たり 時間をかけてあるいて買い物に行ったり 用事をしてきたり
子どもを医者に連れて行ったり 編み物を教えてもらいに行ったり
子どもに畑仕事を手伝わしたり 子どものことでこまったり
夫には敬語を使ったり だけどよっぱらってボロボロの夫がいやになったり
婦人会に出てくたくたになってたり
それはわたしならあたりまえのことですが 母はそんなことはない
スーパーおばさんのような人だと ずっと思っていました
日記 じぶんの日記より はげまされました
「お母ちゃんは強いからなぁ」 それだけじゃなかったんですね