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ようやく

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こんなはなし NEKO美術館発

服をいっぱいもっています
これはだれのせいでもなく フリーマーケットやリサイクルショップが
現在にあるからかもしれません

かくして 服はあつまり その情熱は 加齢とともにおさまったものの
服は 毎朝順番に着ることにしています
で そんな話題もおのずと でてきやすいのです
「この情熱は死ぬまで続くだろう」そう思っていたことで
続かなかったことは 多いです
でも そう信じてやれることは もしかして才能じゃないかな
で その後さっさと勝手に店じまいできるのも 身軽な証拠

「ふりむけば どこかにきえる 妻の姿」夫セイにいわれたもんです
「なにか落ちてないか 散歩しててもさがすくせ」いやぁ「こんな私でいいですか?」

話は変わりますが
en-TaXi  10 SUMMER 2005  ODAIBA  MOOK  FUSOSHA
責任編集 柳美里/福田和也/坪内祐三/リリー・フランキー
そんな本が出てきました

で 今は2017年(そう思うことが結構好きなんです)
私がいまどことなく追いつめられてるのは 「すてよ」
という言葉なので すてようとするのですが
もうひとつ 「読んでみる」ということです
これは ときに相反するように見えますが 文字を
流してわかったことにするのと 文字おぼえたての小学生のように
読むのとでは ちがうということを ようやく理解できたのです
ホームページで本をパソコンで打っていて わかってきたようなんです

わかりかたが しっかりするというのか
しかし忘れることとは関係ありません
しっかり忘れます

でこのen  TAXI  をそういうふうに読んでいきますと
なんと私が今まで本で出会った人が それもとても関心があった人が
何人も出てきたのです
たとえば 車谷長吉 野見山暁治 大竹伸朗 ()木野衣 高田渡 久世光彦
洲之内徹
 
「星星峡」という本屋さんでただの本がありまして そこで()木野衣の連載エッセイ
アート入門を読んでいました。()の字が読めないのは悲しいです
車谷長吉は新聞の人生相談のところで読んでいました
野見山暁治は夫セイが好きで 私もあの普通っぽいところがいいなと思う画家です
大竹伸朗はあの物の集めようが他人とは思えない芸術家
久世光彦は遠い昔で会ったことがあります。私たち一家の家はごきぶりが壁を飛んでいました。それを背景にお話をしました
高田渡は歌いながら居眠りをしてしまうところとか 自衛隊に入ろうという歌で笑ったことなど
洲之内徹は気まぐれ美術館という本でファンになって 馬鹿な手紙を出して夫セイに驚かれました

なんのはなしでしたっけ?

そうそう こんな小さな痩せっぽちの本なのに すごい本なのでした

でもこんど手にしたらぼけてて ぽんとすててしまうかもしれません

上の絵は服の話
なんのことはありませんわ
ところが それじゃあ この自分のイラストかわいそうなので
なんか おもしろいとこないかなぁと

私はべちゃこい顔してるんですわ むかしはもうちょっと
はっきりした顔だったと思うんですけど
この顔の下に位置して 向かって右のような顔を服に描いていてみると
えっ なんか売れない落語家の気分になってきました

このさきほどの  en taxiのなかで「座布団バトル青春伝」三遊亭白馬 
読んでましたらね 落語家の人も 人気が出るまでは 大変なんですね
新作落語で一花咲かせようとするんですけど
客が笑ってくれないんです
こういう話を 読みますとね 自分もそうなってるような気分になって
あせったりするんですよ
でも 白馬さん 信州にも白馬ってありますけど 生まれは何処ですか?
あっわかった新潟県って書いてある。そこから東京に夢を持って出てきたんですね
とてもこの青春伝 身につまされて よかったです

そういえば 「NEKO美術館も客の入りすくないなぁ」

()わかったんです わかったからには 書かなきゃ 椹木野衣(さわらぎのい)


《 2017.02.11 Sat  _  わたしでいいですか? 》