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セザンヌの手紙

セザンヌの手紙 ジョン・リウォルド編

 中等卒業に際しセザンヌは、父親の命ずるところに従い、大学入学資格試験の受験準備に就かねばならなかった。当時の心境を、彼はゾラへ宛てた手紙(1858年7月9日附)のなかで次のように歌っている。

おおミュウズよ、嘆いて下さい。
いささかの歌さへ歌えぬ
あなたの乳飲児のていたらくを。
ああ受験準備の呪わしさ!
試験管どもの顔つきの怖ろしさ!
この難関さへ越えていたなら
僕の喜びはどんなだろう。  (大意)

また、同年7月26日附の手紙の中で彼は再び歌っている。

地理、歴史、ラテン語、
ギリシャ語どもが、
徒党を組んで攻め寄せるのを見て、
僕は身震いする。
試験官どもの睨みのまなこに
僕の心は怖れおののく。
絶え間のないこの恐怖。
僕はひそかに唱える、
おお神様
これ等怖ろしい害敵を追い払い
僕を破滅から救って下さい。
身勝手な祈り乍ら
どうか神様、
あなたの忠実な下僕(しもべ)の祈りを
聞き入れて下さい。  (大意)

***

受験やテストの前に こういう思いにならない者が
いるんかいな?
しかし 言葉にすれば こういうことなんでしょうけど
考えてみれば 神をしっかり信じ込んでいる人は
こんなふうに 言い回しがながくなるのかなぁ

私も いつも こういうこと(受験とか)を怖ろしいと
おびえていたから 頭を抱えているぐらいしか できなかったんですが。

テレビでフイギュアースケートの演技を見ていて 緊張のあまりすってんころりとなる
選手がいますね。もうあたりまえでしようと 思いますが そんななかでも
ふたたびたちあがって 最後までやる人は その切り替えに 感心します。

なんの話でしたっけ?

エミール・ゾラやったら こういうことを書いてみようと思うのかなぁ?
などと 今日は この1ぺーじを読んでよかったなぁと。

最近ね パニックに陥ると 宮城まりこさんの 「ゆっくりね」ということばを
思うようにしているんです。セザンヌはこんなにいっぱい 祈りやら怖れやら文字にしたから これもいいな。

しかし セザンヌは 深読みすると こういう思いを持ったことがあるから 自らの絵には一生懸命になれたんとちゃうかなぁ。自分と同じにしたらあかんかなぁ
《 2016.12.13 Tue  _  1ぺーじ 》