へたくそなバイオリンくん 1991 NEKO美術館発
わたしが こどものころ 兄が 小さな バイオリンを
持って帰ってきました
「わー」とわたしは 初めのうち喜びましたが
えんがわで 練習していると
友達が遊びにくるのです
で ぎーぎー がーがーひいていたのですが
やっぱり ともだちとあそぶほうを
あっというまに 選んでいました
おほしさまきらきら~♪
これは おもちゃでぎーぎーやってるつもり
最初から バイオリンは レコードで聴くように
いい音は でないのです
オルガンについで バイオリンも親や兄たちは
わたしにおぼえさせるのを あきらめました
兄たちは この子になにをやらせても 無理だなぁと
思ったことでしょう
すぐ上の兄なんか おれにもっと投資しろよ
みたいな 顔をしていましたよ