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日々

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日々 2014年8月 NEKO美術館発

日本ヘンリーミラー協会発行の『デルタ』という冊子を見ている。
2000年発行とある。 14年前のものです。
わたしはこの人を小説家であり画家であると思うけれども 読みかけては諦める
昨日書いた「サンテグジュペリの星の王子さま」と同じ位置ですね。 
「北回帰線」というタイトルだけ知ってる そんな人です。

私の住んでる所の近くの大町市にかって「ヘンリー美術館」というのがありました。
夫とわたしは その美術館によく行きました。その一角で知りあいの人が個展をしたり。
館長の小林さんは行くといつもヘンリーミラーの魅力について話してくれました。
私は その薄暗い館内で ヘンリーミラーの水彩画を珍しく熱心に見て歩いたものです。
絵は自由さを感じましたが それだけではなく この人は それが自由に描けない人を挑発さえしているのだなとか 絵を見るたびにいろんなことを思わせてくれるのでした。
云っていることも 興味深く ずっと読んでいられるようでした。それなのにずっと読んでいられなくて(すぐ気が変わるからです)。そしてこうしてはっと思い出して言葉を探す旅に出るのです(家のなかですが)。なかなか見つからないでしょう。宝石のような言葉でした。

ヘンリーミラーはこんなに惹かれる所があったのに 私の描くもののなかには入って来てはくれませんでした。うらやましいというだけで終わりました。簡単に描けそうなのにマネすらできなかったように思います。絵の前に立つと大胆になれるような気がしたんですが。 ヘンリーミラーの放浪の血、アウトサイダーのような気質 それらは生まれつきのようでした。このように体にしみこんだものは それを持たない者にはとうていなれそうにもなかったのです。それでも もう一度見て どきどきして 「描けそう」と思ってみたいですね。

上の写真は私のファイルの中です。ファイルにいろんなものを入れていくうちに作品になるんです。そしてヘンリーミラーとは関係ありません。関係ないですけど「ヘンリーミラー」という文字とあの独特の雰囲気の彼の顔 絵になりますよね。 全面にいくつものヘンリーミラーと顔を描いたバスをつくって 大町の街中を走らせる...。 くさまやよいさんの水玉模様のバスのようにね。
いえね もうそれは 無理(笑い)。松本だったらいけるかも。想像したなぁ

さいならさいなら
《 2016.07.12 Tue  _  コラボレーション 》