NEKO美術館 成瀬憲子

日々　　NEKO美術館発

ときどきはまるんですけど

このときは　ピカソ

そろばんとコラボレーションしたのは２０１６年のいま

ピカソにはまりながら

何まいも同じモデルで（うちの子ですけど）描いてみました

描いてるとね　ピカソはひとつひとつをブロックとして

独立した物を組み立てるように　描いてると思いました

きっとそれぐらいのこと　だれでも知ってるんでしょうけど

わたしは描いてみて　感じたんです

わたしはそれまでに　子どものスケッチを何枚も描いていました

こどものもつ柔らかい線　しぐさなど　感触が出て来るんです

しかしブロックでかたちを組み立てるように描くというのは

男だなぁと思ったのです

ぐいぐいしてるのです　それに理屈も出てくる

なぜか

何枚か描いて　おしまいになりましたが　ときどき　思い出したように

ピカソのやりかたが顔を出しました

新しいことをやってるようで　遊んでもいるようで　描いてるととても

面白いのです

他のものとのコラボレーションも違和感なくできる

コラージュだってピカソから派生したようにも思う

ピカソは相手の特徴を　あの大きな目で　がちっととらえてる

あのやりかたをすると　全体を即座に把握するので

なんか　わかってしまったような氣になるのが

結果から描くことをはじめるようで　ちょっとつまらなかったです

これは　わたしが　ピカソを感じたことですが

ゲルニカで見せてくれたピカソは　その造型が美しいと感じさせながら

悲惨な戦争の犠牲者たちを表現してくれたと思いました。

絵はどこをとっても美しい　きもちがいいそのなかにいいたいことがはいってる

わたし？はめこむのに一生懸命「はやくはやく」とやってみましたけど

いそぐと疲れるわりには...

でも何年かの時をへて　こういうことを元気よくやってた自分が　今の自分を笑わせてくれるのです