NEKO美術館 成瀬憲子

不安な日に　ぬりえ　NEKO美術館発　２０１６

今日は　歯医者さんに行かなければなりません。

つめてたところがぽこっととれてから　何カ月ももじもじしていました。

その間に　「前歯は貴重よね」「いやいや　もうほってる歯なんかいっぱいあるでなんて人もいるし」「もしかして奇跡的に穴が埋まるってこともあるかも」「其の箇所だけ治療してください　なんてことやってくれるかしら」「あーあー」「今の私はたえられないかも知れない」何カ月ももじもじしてすぎていったのでした。

前日　村の健診に予約通り行きました。これだって　心配で心配で。「ふあっと心配がおしよせてきたらどうしょう」「でも　これは　はじめだけ　はじめだけ　先生が言ってたもん」

そういうわけで水のはいったリュックをせたろーて　くすりもいれて　行きましたよ。

けっこう　診断の項目はありまして　でも　はやいはやい。

あっという間に終わって。

これ自信がつきました。この調子で行けば　歯医者さんも２度目やし楽勝と思いきや

そうはいかないんですよね。翌日は翌日です。

トイレにまずいって　いろいろ心配して　それからこれ。

娘が小学校の時に描いていた絵に「ぬりえ」がはじまりました。

いろえんぴつで　ぬるのです。もくもくとぬってみました。

だいたい人の絵に色を塗るなんてこと　あんまりしませんが　これが案外おちつくというか。ただもくもくとぬると　「ここはじどうこうえんなんだな」と「かめでもつけたしてみよう」とか。時間まで（家を出る）ずっと　ぬっていました。

それでね　ノートに「こういうことをやったよ」書いてみるんです。

よくうちの息子が「こういうことしたけど大丈夫かな」などとわたしのところにくるんですが　つまりこういうことなんですね。

このぬりえ　もちょっときれいにでるとええんだけどな