おぼうし 1994 NEKO美術館発
ええっと
何年土の中にいるんだっけ?
何日 木にくっついて 生きられるんだっけ?
「セミの声が左耳からいっせいにはいってくるたびに」
そういってから なんで左耳からなの と思う
「セミは 七日しか生きられへんのやなぁ
七年も土の中におってやで」
おじいちゃんが久しぶりにきて 玉の汗ふきふき
いう
七日 七年
来年の夏まで おぼえてられるかなぁ
***
おじいちゃんとは わたしからすれば 光政さんです
義父ですが 1995年に亡くなりました
わたしは せみのファンですが 大阪の寺町の
せみの朝からの大合唱 あれは すごかったなぁ
今の私やったら もう耐えられへんやろな
あそこで 娘は ミシンをカタカタやって がんばってたんやな
いえね独り言のような感じですが 思い出話のひとかけらです