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続 ミッキー

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ミッキー1982(大阪時代) NEKO美術館発

 団地の奥さんで、背は私のように小さいのですが ミッキーのことを ずっと知っている人がいるのです。
線路の向こうの犬のことも かわいがっていて このあいだその犬が電車にひかれて 足をおったときがあったのです。
そんな時も奥さんもその子どもたちも心配で眠れなかったそうです。
それで夜中に 鳥の足を持ってお見舞いに行ったそうです。
その奥さんが言うには このミッキーはじゃれてかむんだそうです。
目をみれば その犬が怒ってかんでいるのか じゃれてかんでいるのか わかるんだそうです。 で私はミッキーの目を見ました。
とってもかわいい目でした。そうですよね。
生後8カ月の息子は うれしいと笑い 悲しいと泣きます。
手でものをつかんだり これだけでも犬のミッキーより いろんなことができるのです。
犬のミッキーはうれしいときしっぽをふって そっとかんで もっとうれしくなると いたいくらいかむのです。
なあるほど。
目を見るのですね。

***

これを書いたとき 私は33歳 こどもは4人でした。
動物をかうのは はじめて。ミッキーだって母犬のところをはなれるのははじめて。
首輪だって はじめてのときは たいへんいやがっていました。 人間でもしばられるまでは(人間も自由ばかりじゃないですよね) 抵抗して嫌がるはずですね。
犬は首輪をしているもんだと当たり前のように思っていたのですが。
この近所の奥さんは まねをしてみたくなるほど やさしそうで 親しみやすいのでした。マネ私意の私は 奥さんと同じ髪どめをしてみたところが てんで似合わなかったことを そのピンクの髪どめを見るたび 思い出します。
ミッキーは 近所の人と自然に親しくなることを 教えてくれましたよ。子どもたちもね。
今はやっぱり 私も「へんこつばあさん」ですが あのころはけっこう人付き合いもよかったんです はい。
《 2016.05.07 Sat  _  いぬとくらした 》