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ダダ

コレクション 瀧口修造 みすず書房

マルセル・デュシャン(1887−1968)

1917年、便器に署名してニューヨークのアンデパンダン展に持ちこんで拒絶された。
ダ・ヴィンチのモナ・リザの複製に髭をつけたという話はダダの伝説になっている。デュシャンはいわゆる「レディ・メード」のオブジェの認識と機械思想とを近代芸術の中に導き入れた最初の人である。というだけならばダダイズムの時代として珍しいことではない。しかしかれはそれらを通して独特の精神的なメカニズムを構築し、およそ芸術らしくない「芸術」の原型のいくつかを発明した。こうしてデュシャンは爆発的なダダのなかから一種の恒久性とでもいえる逆説的な価値を生みだしていた独自の人物であり、それによって20世紀の世界に奇妙なアイロニー的な存在となっている。ダダイスムはとっくの昔
死んだはずの運動である。しかしデュシャンは1953年にニューヨークで「ダダ精神は永遠のものだ。われわれの芸術はつねに自由の具体的な表現として存在する」といかにも落ちついた調子で語っている。

***

ダダイスムはとっくの昔死んだはずの運動である。

ダダイスムってそんなに昔にあったの?とわたしはキュビズムで驚いたのと同じように思いました。ピカソもダダもいちばん新しいと思い続けているわたしもおかしいのでしょうが なんせ印象派やゴッホのところでたたずんでいたわたしには そうなのです。
芸術新潮で(2005年) 「特集 謎の男 マルセル・デュシャン」を読んでみましたがついていけなくて 気持ちがざわつきました。
これはだだっ子のダダかしらとか これが自由というもの?とか。
芸術は結構とんがっているものもあるのです。
で ざわついた後 NEKO美術館のスケッチブック数冊に「1989年空白」のものがあって いつものように 「文字でうめなきゃ」と思ったことを やめにして めずらしく空白のままにしました。デュシャンの影響というにはささやかですが(笑)

さいならさいなら


《 2016.04.08 Fri  _  1ぺーじ 》