who am ?I

PAGE TOP

  • 04
  • 06

ピカソ

スキャン2104.jpeg
世界の美術 ピカソ 河出書房 
古典主義への変貌 植村鷹千代の続きです。

 また一方、この古典主義の時期でも、例えば1923年に描かれた<海辺>の婦人群像はデフォルメの目立った異質の画面であるし、1921年に描かれた<三人の楽師>は1912年にいちど描かれたのとほとんど同じ構図のキュービックな作品であることをみると、ピカソはまったく自由な精神で意欲のままに、なにものにもこだわらずに描いたとみるべきであって、この自在で素純な精神が、ピカソをしてアカデミズムのとりこには絶対にならない、正真正銘の革新芸術家であることを証明するといえよう。なぜならこの素純な精神は、ピカソの現実にたいするリアルで敏感な感応を証明することであって、夫人への愛情を素直に表現したピカソのその精神は、やがて、現実が動くと、<フランコの夢>(1937年)や<ゲルニカ>(1937年)というヒューマンな怒りを、社会的・歴史的な題材をもとに投げつける精神に通じているからである。

***

正真正銘の革新芸術家 素純な精神 こういう存在が どっか神や天才に近いとしたら
普通の人間にとって そのエネルギーや光りは強すぎるのかも知れない なんてことを思ってみたりするのでしたよ。テレビでマリリン・モンローのことやってましたけど 天使のようだったと言った人もいました。この人も実は当時の映画界に反旗を翻して 独立していった人だったんですね。勉強もしている。われわれはこういう人のことをいろいろ勝手に想像するんですが それはほんとに勝手な凡人の想像だったのかも知れない。ピカソもモンローもなにものにもこだわらないところがあって そういうことのできないでいる人間にとって ふりまわされる相手だったのかもしれないと。
あれっ なんのはなしでしたっけ?

さいならさいなら 
《 2016.04.06 Wed  _  1ぺーじ 》