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ぴたーっと

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老いたる日に 1994

ディサービスという機関があって 90の義父は 月に2、3回
そこに行って一日をすごしてくる
そこではお風呂 食事 ゲーム 運動など 老人の体力にあわせたところで
スケジュールをくんでやってくれる。 月700円
義父は、最初 「なんや みんなじーっとして されるまま ぼーっとして
こんなんで ええんかいな」「まるで死を じーっとまってるみたいや」
といった。
2カ月くらいになると
「ワシは 死だけまっとらんと あそこから退院したるぞ、おもてるねん」と
通いだったんだけど 力がはいってた
「みてくれ ちょっとワシの髪 ふえてきたようやで」とも
となりでわたしの母が「そんなにゆうて よろこんでくれまっかいな。これ以上長生きしたら大変でっしゃろ」みたいな顔をして(どんな顔や) ごはんをもくもくと口にはこんでいる。

いろいろ気持ちがゆききする家族

夫がいう「おじいちゃんが若こうなって どんどんワシ(息子)に近づいてきて ぴたーっと同い年になるの いつやと思う?」

20の孫も 中学生も小学生も この私も こういう計算が一番わからない。
夫はすらすらと「それぐらいのことわからんのかい」
「おじいちゃんのとしと自分(息子)のとしをたして 2でわって(90+47)÷2=68・5
「67歳や」といった。
わたしは よくわからないまま母の隣で苦笑いをした。


《 2016.03.29 Tue  _  思い出 》