who am ?I

PAGE TOP

  • 03
  • 21

ルドンとゴーギャン

スキャン2060.jpeg
ゴーギャンはどんな芸術家に感動していたのか

これはルドンの絵「天馬ペガサス」パステルです。
ルドン「私語録」からはこういうことが書いてあります。
19世紀の後半のフランスを中心とする新しい絵画の主流は、いわば絵画の科学の歴史であった。クールベの写実主義によって、現実の自然の実態を描くことの価値を知った人々は、さらに印象派によって、自然の中における光りの意味と、その光りそのものの性質と成分を知り、色彩を科学することを知ったのである。このことは、たしかに近代絵画への大きな転換の源泉であり、絵画世界の拡大には相違なかった。
こうした絵画の科学時代においても絵画のもつ文学性とロマン性をすてなかった。

***

1840年4月20日、ルドンはボルドーに生まれています。うまれつきの病弱と、静かではあるが、どこかに暖かみの欠けた家庭のふんい気は、彼をしだいに感受性の強い孤独な性格に育てあげた。そのような少年時代のルドンに深い感銘を与えたものは、教会の宗教音楽であり描くことの喜びであった。画家としてのルドンに影響を与えたのはロマン主義の大画家ドラクロアである。さらにコローやテオドル・ルソーらのバルビゾン派の画家たちからも、自然に対する愛情を教えられた。
彼の芸術生成に決定的な影響を与えたのは、植物学者のアルマン・クラヴォと版画家のロドルフ・ブレダンである。すぐれた植物学者であり、同時に、東西の文学や哲学に造詣の深いクラヴォは、ルドンに自然や植物の生態の神秘を教えるとともに、古代からの文学や哲学に流れるロマンの気風を知らせたのである。いっぽう、孤独と不遇の中に、独自の神秘と幻想に満ちた版画を制作し続けていたブレダンを知ったことは、ルドンの内部に次第に成長しつつあった象徴への夢を、いよいよかきたてたのである。(中省略)
 ルドンのこのような象徴と色彩の純化は、やがて新しい世代の画家たち、ゴーガン、ベナール、さらに、マチスらの尊敬を導くようにもなった。さらに、そればかりではない。彼の初期から中期にかけての、あの幻想と怪奇は、シュルレアリスムの先駆として高く評価されるようにもなるのである。

ゴーギャンの絵にはこのルドンの影響もあったんですね。印象派がひろがっているときにこうした象徴と色彩の純化は ロマン主義もあったということ。文学性や音楽をもつもの。ゴーギャンの話は始まったばかりですが 彼の作品を見ていくとこのことがよくわかりますよ。これは
ー「ルドンの色」夢と象徴のシンフォニー その人と芸術 嘉門安雄 1964年の「太陽」ーのなかでみつけたものです。
ルドンは(1840−1916)の人です。
わたしもルドンの描く 顔のついた植物など どきどきしながら その奥を覗いてみたいと思ったものです。

ここに「絵画の文学性」と言う言葉が出てきました。みをぎさんにおしえてもらった「文学性」 みをぎさん そちらは もう春ですか?

さいならさいなら
《 2016.03.21 Mon  _  1ぺーじ 》