フーフー通信 交野日記
1985 夫
「ヨーロッパからの手紙」の続き
話はとびますが、今日は昼メシ抜きでした。一杯のコーヒーで息ついて、歩きまわっていたのです。コーヒーの値段は安く、日本円で百円もしなかったと思います。夕食はきのうと同じパンとブドウ酒、ハムなどを買ってホテルで食べました。このワインは、こちらではずいぶん安いものからあり(例えば百円代のものから)、夜、近くのカフェに入った時、水も一緒にたのんだら、なんと水とワインの値段は同じでした。このカフェに行ったのは十一時頃だったのですが、一人の老婦人がテーブルの片隅で、大盛りにもったフライドポテトの皿を前に、お水とワインで食事をしています。ゆっくりゆっくり、ポテトを一つづつ口にはこびながら新聞を読みながらの食事です。一人暮らしの老人の食事といった風情です。(帰国する前夜、再び僕はこのカフェの前を夜の十一時半頃通りかかったのでしたが、この老婦人をやっぱり同じテーブルで、同じ光景を目にしたものです)パリの夜は八時頃になって、やっと陽が沈みました。
四月二十一日
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パリでは水とワインの値段は同じでした。そうなんですね。
一人暮らしらしき老婦人のフライドポテトとワイン やっぱりワインというところがフランスやなあ。十一時という時間が2度出てきますが 老婦人がポテトをたべているのは夜の十一時なのか そんな時間にワインといっしょにゆっくりポテトをつまんでるのかと
やたらと気になる私でしたが。