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おたより

スキャン2065.jpegFさんからのおたよりです。

30代半ば頃、スペイン マドリードで「ゲルニカ」をみました。
初めての海外旅行でした。タクシーを使わず、歩いてあちこちに行くと決めていたので、プラード美術館の別館にたどり着くのにさんざん迷いつつでした。
やっとの思いでたどり着き、美術館に入ると、まずは下書きの絵がずっと展示されていました。「ゲルニカ」本体をすぐに見たい気持ちを抑えつつ、下書きの、でも素晴らしい絵をずっとみながら歩みを進めていくと 最後に大きな部屋になり、ががーんと「ゲルニカ」がありました。

防弾のガラスの中に入っていました。でも初めて本物を見たときの衝撃は大きかった。
実は、画集で「ゲルニカ」は見ていて「好きか?と問われれば好きとは言えないな」と思っていた絵でした。

一人の人間がここまで絵を描けるんだな

というのが最初の感想でした。
好き嫌いなど吹っ飛びました。
いや、要するに絵にやられてしまった。
これが好きになったということかな。

絵の隅から隅までソフィスティケートされていて
なおかつ怒りがこもっている
怒りを洗練させることができるんだ
とんでもないことだ
と思いました。

すごく大きな詩をみているみたいでした。

「ゲルニカ」は私にとってそんな絵ですから、作られたいきさつを知って得をした気分です。 そうですか 一気呵成に描かれた 自然に内面から出てきた

***

Fさんおたよりありがとうございます。
「絵の隅から隅までソフィスティケートされていて(実はこの意味がわかりませんが)
なおかつ怒りがこもっている
怒りを洗練させることができるんだ」
ここのところでは 「ゲルニカ」をみたFさんの驚きが伝わってきました。
ボナールのことを今日は打ちましたが ピカソは「シンバルの激しいさく裂がない」とボナールの絵についていっていますが
 Fさんの「ゲルニカ」をみた驚きはその「好き嫌いなど吹っ飛ぶほどのもの」だったんですね。絵にやられてしまう。これが好きになったということかな。ピカソがこれを聞いたら喜ぶやろなあ(笑)
ピカソはいいましたー「ボナールは自分の感性を絶対に越えない」つまりピカソは「越えたんですね」

ピカソは「それまでの自分をこわすことをやってのけるぞ」という気持ちと行動力のある芸術家やったんでしょうね。
だからこそ またボナールの「自分はこれでいいのだ」としたところも光ってくるんでしょうね。

とてもいい「ゲルニカ」の話を聞かせて頂きましたよ。ありがとうございました。



《 2016.03.23 Wed  _  おたより 》