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版画の思想

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立岡光廣さんとの芸術論

のりこ(N) 写真っておもしろいね
立岡(T) どういうところが?
(N) 水にうつってる 家をみたことある?
(T) あるよ
(N) 水に映ってる家の写真をさかさまにすると
(T) 水の中に家があるみたいに見えるからね
(N) そうわかるとね 水の中のモノを とるの 面白くなるじゃない
(T) 個人的にすごくわかるよね 雨上がり 黒くぬれたアスファルトの水たまりに
  空が映ってたりね。こんな一瞬を写真にとどめたいとよく思うよ
(N) そうね。カメラをすぐそばにおいといて 一瞬をみつけると どんなことがあって
  も写そうと走るの
(T) でも今さらなーと思うんよ どこか「すれからしな」ところがぼくにはある
(N) わたしは いつも生活してて そんな中で一瞬を見つけると カメラのところに走  るの
(T) 車の中にカメラほりこんどいて ばんばんとって見たいとも思うよ
(N) 私の生活は いつもそばにカメラがあるところにあるのよ
(T) いつもは カメラのこと 意識しないわけや
(N) そう 取りに走ってる間に気持ちが高鳴るの

***

立岡サンは 水に映ることを「版画の思想」といい それは新鮮でした。
私は 水がゆらゆら揺れたりすると ゆうれいのような家だと まゆをしかめてみたりね。そう思ってみたりするのが 面白いというか

2000年ごろの対談かな
私のカメラは もうおしまいになり 多くの写真が今なお 出番を待っています。「日々」のなかに(日記)一枚ずつ登場し続けているんです

さいならさいなら
《 2015.11.12 Thu  _  ちまたの芸術論 》