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水の音

『現住所は空の下』高木護著 未来社 1989の続きです。
頭の調子がしっくりこないときは 高木さんの本がお守りです。で、風邪のときは佐野洋子さんとか細川貂々さんがよかったようです。鼻にチッシュをつめて生活していたので 鼻の穴が心持ち大きくなりました。

山口さん

 熊本県鹿本郡岩野村大字上中小()()というところが、わたしの本籍地である。 
 山あいの村を小川が流れていた。真夏でもみずはひんやりと冷たく、澄んでいた。小石も、砂も、青コケも、魚たちも手に取るように見えた。
 一日中山風が吹いてきて、小川の水音も聞こえてきた。朝と、昼と、夕暮れどきと、夜とでは水音は違うし、天候や春夏秋冬によっても違うので、どんな音かといえば、ことばでひいにくかった。サラサラでもないし、シャラシャラでもないし、トントンでもないし、水の音としかいえなかった。

***

きょうは短いんです。ねむいからです。
()は字が読めないからです。辞書で探してみたんですが 見つかりません。二番目の()はセリや セリ洋子って歌手の名字!芹がとれるところやったんかな。
わたしもこんなところで生まれたんですけど 高木さんは故郷の様子を書こうとしてますね。水の音をなんとかして表現しょうとしても なかなか むずかしいです。もしかしてその言葉は作れないのかもしれませんね。「朝と、昼と、夕暮れどきと、夜とでは水音はちがう」と高木さんは書いています。そうなんだ そういう違いを 知っている 高木さんはやっぱり ただものではないなあ。目をつぶって 外には音があることを 感じてみようかな。鳥たちの声は いつも感じているんですけどね。

さいならさいなら
《 2015.11.09 Mon  _  1ぺーじ 》