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おばあちゃんの小さな畑

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三丁目の夕日『夕焼けの詩』30 不思議な少年 西岸良平 BIG COMICS 1991です。

ほう、バラがきれいに咲いてるねえ
ここの家は、庭が草ぼうぼう、少しは草むしりでもすればいいのに。
この家はペンキ塗ったばかりできれいだね
ワンワン(ポチ)
こんにちわ いいお天気で けっこうです。
こんにちは、おばあちゃん。
だあれ?あのおばあさん、見かけない顔だけど。近くの農家の人?この先の矢利貝(やりがい)さんのおばあちゃんよ。最近、田舎から出てきて、同居したんですって。
あら、じゃあお姑さん? それがね、奥さんのほうのお母様らしいのよ。へえーっ、あのお上品そうな奥様とは大分イメージが違うわね。クスクス ほんと、あの方、思ったより田舎のほうのご出身だったみたいね、クスクス。

(矢利貝さんの家)
お母さん、またそんなかっこうで、フラフラ出歩いたりして!自動車が走ってるから、危ないって言ってるのに。ここは田舎じゃないんですからね、モンペはやめてよ、モンペは!!それと気安く他人の家をのぞいたり、声をかけたりしないでよね!みっともないから。
(ぞうきんがけをするお母さん)ゴシゴシ
あーあ、そんなにびしょびしょに濡らして... そこの床はワックスをかけてあるんだから、水拭きなんかしないでよ!! 
ガチャーン
キャアーッ!これ高い外国製のティーカップよ!!
おやそうかい、高いのにもろいねえ、それ。
洗いものも、何もしなくていいから、じっとしててよ、お母さん!!
あたしちょっと美容院に行って来るから、留守番してね!それぐらいはまともにできるでしょ!!
やれやれ、何もせんでじっとしてるのも、つらいのー。もう田舎には帰れんし....
ただいまーっ。
おかえり、洋ちゃん。(一部分)

***

この西岸良平さんのマンガはちょうどわたしが「なつかしいなあ」と思うような時代のものなんです。まんがを書き写すってけっこう言葉だけですけど 大変です はあ。
「おばあちゃんの小さな畑」は田舎から娘の一家と同居するためにやってきたおばあちゃんの話ですが すべてじゃないですが わたしと母のこととかさなって 反省の数々です。 母もすすんで娘の一家のところに来たわけじゃないのです。 田舎で一人暮らしですが畑をしたりしながら 村人とくらすことを考えていたのです。ところが連れてきてしまった。
そうすると8人家族。洗濯もの干しから おおぜいといっしょのせわしない食事 えらい変化です。 夫のお父さんもいっしょに住みました。  でもそういうくらしも4年ほどで 母 義父とあいついで亡くなりました。

このマンガを見てると 畑を耕したいお母さんが 娘に反対されるのです。 娘は芝生の庭がいいのです。 ああ、わたしもあのころ夫婦で気分転換といってはともだちの店にいったりしていたのに 義父や母の気分転換のことは知らん顔をしていたなあって。 花畑といっても 草だらけなのに 母に畑でもやってもらったらよかったと。 義父は大阪に夫と行ったり 温泉に行ったりはしていましたが それでも 退屈なのです。ともだちと旅行もしたいしでね。大阪では一人暮らしでしたがそれができていたのです。体も元気でしたしね。足も。 母も一人暮らしでしたが 親子の同居にはない気楽さとやることが自分の時間割でやることができた。
でもこのまんがは近所のおばあさんのはからいでばあさん二人が 娘をだますのです。「お母さんがやることがないのでぼけてしまった」 というふうにね。 娘はボケられては大変と畑作りを許すわけ。 そうしたら おいしい新鮮なお野菜が出来て よかよかとなるのです。

畑作りをいっしょにやっているのは孫の洋ちゃんです。うちの息子も おじいちゃんやおばあちゃんの思い出話をすることがあります。それはとてもなつかしそうです。

「三丁目の夕日」は映画にもなりましたね。何冊もあります。風邪引いて寝込んだりする時に読むとじーんときます

さいならさいなら

《 2015.10.07 Wed  _  1ぺーじ 》