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ふむ
盤珪禅師
座禅を組んで血を吐くぐらいに苦しんで
最後に悟ったこと
「 ああ 私は なんとばかなことをやってきたか
自然を自然に受け入れたら それで いいんだ
聞こうとしなくても 鳥の声は きこえる
見ようとしなくても そこにあるものは 見える
だから 幸せも 不幸も 自分が 抱きかかえるように
生きていくのが いい 」
＊＊＊
のりばっぱ（N) ありがたいおことばを
禅師（Z）いやいや
（N) 禅師さま 座禅を組んで 血を吐くぐらいの 苦しみとは なんだったんでしょうか？
（Z）まあ あえて言わずにおこうかな
（N) またまた
（Z）あえていわずとも みなも そんな苦しみ あるんじゃないの？
（N) そうですか そうですね
（Z） 幸せは抱きかかえて離したくないものじゃが
（N) 不幸せは 放り投げたくなりますね
（Z）そこを抱え込んだら
（N) ・・・
（Z）ジャズピアノの音がするなあ
（N) 鳥の声も
（Z）聞こえるものは聞こえる だから
（N) だからなんなんです？
（Z）だから 逃げるから 苦しいんじゃよ
（N) かかえこめば
（Z）そうそう 選り分けるからいかんのよ
（N) ふむ
《 2015.10.05 Mon _ え 》